書評/映画評

誰に向けて発信する?

昨日、「デヴィッド・リンチの映画」特集上映、
全6作品の鑑賞が終了しました。

6日がかりなので、ほぼ毎日の鑑賞となりました。

『イレイザーヘッド』『ロスト・ハイウェイ』『エレファント・マン』
『マルホランド・ドライブ』『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』
『インランド・エンパイア』

どれもヘビーでディープ。
超充実した6日間となりました。

やっぱり、『マルホランド・ドライブ』は映画史に残る傑作。
そして、『インランド・エンパイア』の半端ない難解さがたまりません。

よくこんな映画が作れるなと、改めて思います。

デヴィッド・リンチ監督の作風は、
「難解で、理解不能」「よくわからない」という人も多い一方で、
「引き込まれる」「独特の世界観、映像に魅了される」と
マニアックなファンが多いのです。

リンチ監督が、自身の作品の難解さについて、
インタビューで興味深い発言をしています。

「映画を作る時、
わざわざ低いレベルの観客に合わせて作る必要は無い」
(映画監督 デヴィッド・リンチ)

深いです。
ものすごく深い言葉です。

これは、
自分にとっては、本を書く時に誰に向かって書くのか、
という問題にそのまま当てはまります。

普段読書をしない人や、その分野の初心者にもわかりやすく書くべきか。
ディープで専門的な内容をどこまで盛り込むのか。

そのさじ加減で、本の良し悪し、
そしてどのくらい売れるのかも決まります。

どちらかというと、私もリンチ監督と同様、
マニアックな性格なので、
本をたくさん読む「レベルの高い」人にも、
納得の一冊を書きたいと思っています。

それでいて、「わかりやすさ」も欲しい。

「深さ」と「わかりやすさ」のバランス。

デヴィッド・リンチ監督も考えて作っていると思いますが、
私もリンチ作品を見直して、
改めて「深さ」と「わかりやすさ」のバランスの重要性について、
考えさせられました。



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