書評/映画評

ローガン 〜 正義とは何か?

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「Xメン」シリーズの最終話ともいうべき
映画『ローガン』を見ました。

ウルヴァリンとプロフェッサーXの
落ちぶれぶりが凄い・・・(笑)。

傑作ではないですが、「心にしみる映画」で、
期待以上に楽しめました。

非常に興味深かったのは、「正義」とは何か?
という問いかけ。

映画『シェーン』の重要な引用が何箇所かあって、
『シェーン』とストーリーがオーバーラップしていく。

『シェーン』という映画、
最近の若い人は見たこともない人も多いでしょうが、
私が子供の頃は、洋画劇場で1年に1回くらいは
放映していたと思います。

流れ者のシェーンが、一家族のために、悪党一味と闘うという話。

そして、その活躍をジョーイ少年に見せる。

ジョーイ少年は、「シェーンのようになりたい!」と思う。
それが、「父性」です。

「父性」の決定版的な映画が、『シェーン』なのです。

『ローガン』は、その『シェーン』の構造をうまく、
ストーリーに取り込んでいる。

もうイザコザにはかかわりたくないウルヴァリン。
謎の組織に追われる最後のミュータントかもしれない少女ローラ。

ウルヴァリンは、ローラを助けるのか、どうするのか・・・。

当然、助けるのですが、

困っている人がいたら助けてあげる。
非道者にいじめられている人が、助けてあげる。

これが、『シェーン』でも描かれた、
アメリカ人の考える「正義」というもの。
 
それを改めて、正義とはなんぞや?
と問い直す映画が、『ローガン』です。

ですから、『シェーン』を見ていないと、
この映画のテーマに到達できないのではないか、と
不安になるわけですが、

アメリカ人にとって『シェーン』は、
『スター・ウォーズ』『オズの魔法使い』『卒業』と並んで
絶対に見ている必修映画です。
  
日本人にとっては、『シェーン』は
なじみが薄い映画かなと思いますので、

『ローガン』をこれから見るという人は、
事前に『シェーン』を見ておたほうがいいし、

『ローガン』を見た人は、『シェーン』を見ておくと、
「なるほどそういうことか」・・・と、腑に落ちると思います。

ということで、
『ローガン』は気になる人が見ればいいと思いますが(笑)、
『シェーン』は、アメリカ映画史上の傑作なので、
全ての人に見ていただきたい、と思います。
 
映画『シェーン』
http://amzn.to/2rRGv20

520円で買えます(笑)。

追伸

『シェーン』のラストシーン。
シェーンは死んだのか? 生きているのか?
という議論が、昔からあります。

私の中では、明確な結論が出ております。

それについては、
樺沢が映画における「父性」について語った、
自称、樺沢著作の最高傑作
『父親はどこへ消えたか 映画で語る現代心理分析』
http://amzn.to/1NvZwxk

で詳しく解説していますので、
そちらをお読みください。

映画ファン、アニメファン、必読の一冊。
映画ファン、アニメファンでなくとも、
「父性」に興味のある人も是非。

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