書評/映画評

SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術 〜 睡眠の百科事典 

『スタンフォード式 最高の睡眠』
(サンマーク出版、西野精治著)
https://amzn.to/2lWmuEw

コチラの本を「睡眠本の決定版」として、
何度も紹介していますが、
ほぼ同時期に出版された睡眠本

『SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術』
(ショーン・スティーブンソン著、ダイヤモンド社)
https://amzn.to/2n5E6N4

を読んでみました。

これまた、凄い本です。

グッスリ眠るための21の方法が、
21章の構成で紹介されています。

その方法は、ありとあらゆる方法が網羅されていて、
さしずめ「睡眠の百科事典」といった内容なっています。

もちろんそれぞれの方法は、
科学研究によって裏付けられているのは当然として、
全て出典(研究施設と研究者名)が明記されているのも素晴らしい。

私も、かなり睡眠本は読んでいますが、
それでも知らない研究、論文が多数引用されていました。

例えば、

#スマホ、携帯を寝室に持ち込むだけで、睡眠にマイナス。
 単なるブルーライトだけではなく、
 スマホ、携帯による電磁波の影響で、
 深い睡眠が減少することが実験で確認されている。
 
#寝る6時間前のコーヒー摂取で、睡眠時間が1時間減る!
 コーヒーを飲むなら、午後2時までに。
 
#睡眠に最適な室温は15~20度。
 肌寒いくらいの温度の方が、グッスリ眠れる。
 
#熟眠するためにはマグネシウムが必要。
 マグネシウムは、サプリでとっても吸収が悪いので、スプレーで経皮吸収する。

#腸内環境を整えることは、睡眠にもいい。
 
#脂肪過多が睡眠を阻害する。
 睡眠不足が肥満の原因になることは知られていますが、
 脂肪過多の肥満体質が、睡眠を阻害するのだと。
 
#マットレスは7年に1度変える。
 くたびれたマットレスは、不眠の原因。

などなど。

この本に章に沿って、1つずつ睡眠に悪い生活習慣を改善し、
睡眠にいい生活習慣に置き換えていくと、
グッスリ眠れるようになることは間違いありません。

驚くべきことは、著者のショーン・スティーブンソン氏は、
医師ではなく「健康アドバイザー」であるという点。

医師以上に、論文を網羅的に、そしてしっかりと深く読み込んでいる。
その情報量の多さに感服します。

彼は、アメリカ国内のポッドキャストの健康部門で第1位の
ポッドキャスターとして知られていますが、
彼が専門的な知識をほかりやすく説明する能力に長けていることは、
この本からも十分に伝わってきます。

この本は、
不眠症の人を眠れるようにするだけではなく、

普通のビジネスが今以上に「質」の高い睡眠を獲得することで、
より仕事のパフォーマンスをアップさせようという視点で
書かれていますので、
全てのビジネスマンにお勧めできる一冊で言えるでしょう。

ということで、文句なしのホームラン本。

『SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術』
(ショーン・スティーブンソン著、ダイヤモンド社)
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