書評/映画評

ウエストワールド 第1シーズンを見て ~ロボット(AI)は意識を持つのか?

1月1日~2日。
テレビドラマ『ウエストワールド』第1シーズン(10本)、
全10時間半を鑑賞しました。

チョーおもしろい!!

以前、第1話だけ見ましたが、
なかなか普段、10時間もの時間を捻出するというのは難しいので、
お正月休みを使ってイッキ見しました。

西部劇の世界を再現したテーマパーク『ウエストワールド』。
そこでは、AIを搭載したロボットたちが、
人間と変わらぬ生活を送っている。
ゲストは、そのテーマパークにて、西部劇さながらの冒険を体験する。

テレビドラマとしては異例の総製作費100億円という
巨費を投じた大作。

一言、「完全に騙された!」。
第1話で、こんな感じで展開するだろうという予想が完全に覆る。

『カメラを止めるな』もビックリなトリッキーな構成が凄い。

『ウエストワールド』の謎、どんでん返しが凄いという話は
聞いていたので、「絶対にひっかからないぞ」という意気込みで
見るものの、ディテールに注意すればするほど、
辻褄合わせをすればするほど、そのトリックに完全に騙される。

そんな、ストーリー的なおもしろさ、
ビジュアルやアクション的な面白さも凄いが、
精神科医の私としては、
「ロボットは、意識を持つのか?」という
哲学的なテーマに引かれました。

#人間とロボットの違いは何か?
#進化を止めた人間は、ロボット(AI)に追い越されるのか?
#ロボット(AI)は、心を痛めるのか?
#ロボット(AI)に、人権(?)はあるのか?
#毎日、ループのような生活に疑問を感じない現代人は、ロボット以下の存在!?
#自責の念、罪悪感、恨み、憎しみなどのネガティブ感情が「人間らしさ」を作っている。
#あなたの、生きる目的は?
#自分らしさ、人間らしさとは何か?

技術者がロボットに様々な質問を投げかける問答シーンは、
精神科医のカウンセリングか精神分析のシーンを思わせる。

特に、『羊たちの沈黙』でレクター博士を演じた
アンソニー・ホプキンス演じるフォード博士の問答シーンは、
『羊たちの沈黙』のレクター博士とクラリスの問答シーン
(カウンセリングシーン)と完全にオーバーラップしてくる。

ロボットに向け問われる、様々な質問は、
全て観客にもむけられているのである。

結果として思うのは、
トライ&エラー、膨大な経験の蓄積さえあれば、
ディープラーニングによって、ロボット(AI)が
「意識」あるいは「自我意識」を持つということは、
十分ありえる話だ・・・ということ。

『ウエストワールド』のロボットたちは、
「自分は何者か?」ということを自らに問い続ける。

そんなことを自問自答する「人間」は、
そう多くはないだろうから、
ディープラーニングによって進化続ける
ロボット(AI)が人間を追い越すのは、間違いなさそうである。

そうされないためには、
「自分は何者か?」という自問自答をしながら、
膨大なトライ&エラーをしながら、
ロボット(AI)の進化に負けないスピードで
「自己成長」してやるぞ!と誓う、樺沢であった。

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