精神医学心の話

51歳にして、試験に挑戦する理由

先月受けた、ウイスキー検定の結果が来ました。

「1級」と「シングルモルト級」、ともに合格です。
ホッとしました。

ウイスキー検定のおもしろいところは、
自分の点数と順位が出るところです。

「1級」は、86点(80点以上合格)で、
106人中、13位。

「シングルモルト級」は、74点(60点以上合格)で、
131人中、22位でした。

「シングルモルト級」は、今回、初開催で、
ウイスキーのマニア、バーテンダーの人などか、こぞって受験していました。
その中で、22位というのは、悪くない結果かと思います。

でも、簡単な問題もかなり間違えていて、点数的にもっととれたのに・・・
というがあって、口惜しい気持ちもあります。

まあウイスキーは、まだまだ修行中です。

数ヶ月前には、「ウイスキーエキスパート試験」という試験も受験しましたが、
51歳にもなった私が、なぜこんな試験を受けるのか?
と、疑問の人も多いでしょう。

結論からいいますと、脳を活性化させるためです。

『脳を最適化すれば能力が2倍になる』(文響社)
https://amzn.to/2i4imlq
でも書きましたが、人間の脳は「ちょい難」を好むのです。

今の実力よりも、少しむずかしい問題、課題に挑戦することで、
ドーパミンが出て、脳が活性化し、学習能力、記憶能力が高まるのです。

『ブレイン・バイブル』
https://amzn.to/2kYSbuC
に書いてありましたが、

脳は使い続けることで、20代の状態と同じ状態を維持できる。

いや、シナプスの数は勉強するほどに、
いろいろな経験を積むほどに、爆発的に増えていくので、
50歳、60歳、70歳になっても、成長、進化し続けるのです。

これが、最新の脳科学で判明している事実です。

脳は、正しく使い続けることで、
老化することなく、その働きはアップし続けるのです。
歳をとっても、頭は良くなり続けるのです。

すごい話ですね。

「歳をとった」と悲観する必要はないのです。

「年齢を重ねることで、若い人たちとは、
比較にならないほどの、膨大な経験と知識を積み上げている」

ということです。

当然、それには大前提があります。
 
「脳を鍛え続ける」ことです。

毎日、テレビを見たり、ゲームばかりしている人は、
当然、脳の老化は進みます。
物忘れも進むし、認知症のリスクも高まります。

脳を鍛える最も良い方法が、「ちょい難」です。

今の自分にとって、かなり頑張らなければクリアできないことへの挑戦。
それが、ドーパミンがたくさん出て、あなたの脳を進化させるのです。

私が、51歳にして、なぜ試験を受けるのか?

それは、50代だから、脳を鍛える必要があるからです。

今まで以上に、脳を活性化させて、
「いい本」を書いていきたいので、
「ちょい難」の試験に挑戦しているのです。
 
40代、50代になると、
「昇進試験」とか絶対に必要な試験以外は、
受けたくないと思っている人が多いでしょう。

「必要のない試験」は、特に受けたくないはずです。

しかし、40代、50代だからこそ、
きちんと脳を鍛えておいた方がいいのです。

認知症といのは、中年期の生活習慣で発症が決まります。

ですから、40代、50代で何をしていたかによって、
認知症になるかどうかが、決まるのです。

60代を超えてから、あわてて
「数独」とかやっても、ほとんど意味がないのです。

脳は、挑戦を好みます。
挑戦し続ける人の脳は、どこまでも進化します。

脳に負荷のないのんびりとした生活をしている人は、
毎日、ガンガン老化が進み、一直線に認知症に向かいます。

「定年したら、田舎に引っ越してのんびりしよう」
というのは、脳科学的には、
全くおすすめできない老後の過ごし方です。

歳をとっても、今と同じ、
いやそれ以上に高い脳のパフォーマンスを発揮したい人は、
何かに挑戦するべきです。

そうした挑戦する目標として、「試験」とか「検定」というのは、
格好の勉強の材料なのです。

さらに、ウイスキー検定が、
「3級」「2級」「1級」と徐々にレベルアップしていたように、
自分の実力と照らして「ちょい難」を選びやすい、
というメリットもあります。

最初から、「1級」しかないのなら、
あまりにも難しすぎて、やる気がわかないでしょうから。

あなたは、脳に挑戦させていますか?



↓ 【樺沢紫苑公式メルマガ】の登録はこちらから(※メールアドレスを入力)