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発達障害の最新知見をシェア

先日開催されました、
「日本精神神経学会」で「成人期ADHD 社会復帰と就労」
というテーマのシンポジウムに参加しました。

 

ADHD(注意欠陥・多動性障害)とASD(自閉症スペクトラム障害)について、
私の気付きを中心に、学んだ内容をシェアしたいと思います。

 

#社会復帰、就労の実績 ASDよりもADHDの方が成績がいいが、
4分の1は無職(就労不能)の状態。

 

#同じ「過集中」でもASDとADHDは、全く異なる。
ASDは、「こだわり」が強く、集中の持続が可能。
ADHDは、「ムラ」が多く、注意が散漫する。集中は持続しない。

 

#診断について ASDは過剰診断、ADHDは過小診断。

 

#ASDと誤診されているADHDも多い。

 

#ADHD、児童期は普通でも、思春期以降、対人関係の問題で、
悪化、表面化しやすい。

 

#ADHDの罹患率 子供4~8%、大人3~5%
ASDの約5倍のADHDがいる。

 

#ADHDの特徴「マインド・ワンダリング」は、「創造性」と関連している。
その特性を上手に使い、デザイナー、アーティストとして活躍している人も多い。

 

ADHDに向く職業。出張、営業、店舗での接客、企画、発想など、
「動き」のある仕事に向いている。デスクワーク、朝からずっと机に座り続ける
ような職業には向かない。

 

#ADHDに向く職業に就職できた人は、予後もよく、継続して仕事が続いている。
仕事のその分野で成功している人もいる。

 

#「ADHDを治さなければいけない」と思うほど治らない。
「ADHDでもいいや」と思うと、気分はとても楽になる。

 

#ボランティアなど、人を助ける活動をすると、自尊心が高まり、良い方向に働く。

 

#自己理解から自己受容へ。

 

「大人の発達障害」、よく話題にのぼりますが、
別に「大人の発達障害」だからといって、それほど悲観することはないのです。

 

成人の20人に1人は、「大人の発達障害」である。
そこに発達障害的な人、ASD的な人、ADHD的な人を加えると、
軽く10人に1人以上になります。

 

「病気」というよりは、
「非常によくあるパターン」ととらえるべきで、
過剰に悲観、悲嘆する必要もないのです。

 

それを「特長」ととらえて、
「特長」を活かす職業に就くことで、
「長所」に変えることも十分に可能なのです。

 

追伸

発達障害の人が上手に働くためのヒントを満載した本

『ちょっとしたことでうまくいく
発達障害の人が上手に働くための本』
(對馬陽一郎著、翔泳社)
51EwNX9jrSL

 

 

 

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