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ハズレのない本の選び方

本を読んで、「思ったより内容が薄い」「ハズレだ!」
と思うことは、よくありますか?

ハズレ本を引く可能性をゼロにすることはできませんが、
限りなく低くすることは可能です。

「ハズレのない本の選び方」。

いくつかの方法がありますが、
今日は3秒で判断できて、信頼度の高い方法を教えます。

まず、本を買うときは、
本の最後の「参考図書、参考文献」の欄を見てください。

どのくらいの本が、
「参考図書、参考文献」として引用されているのか?

多ければ多いほど信憑性が高い本と言えます。

もちろん、本の種類にもよりますが、
医者、科学者、専門家の書いた本で、
「参考図書、参考文献」が少ない本は、ハズレ率が高くなります。

医学的、学術的、科学的根拠にもとづいて本を書こうとするのなら、
当然、10冊、20冊の本や論文を引用することになります。

それが「ない」ということは、
医学的、学術的、科学的根拠にもとづいていない、
ということです。

つまり、「個人の意見」「個人の体験」を、
ただ根拠もなく述べているだけ、ということになります。

もろちん、本文中で逐一引用元を書いてある本では、
巻末の「参考図書、参考文献」が少なかったり、
そもそも「参考図書、参考文献」がない場合もありますが、
その場合は、本をパラパラめくれば、
本文中に引用があるか、ないかは瞬時にわかります。

昨日、紹介した『ハーバード集中力革命』は、
脚注という形で5ページがさかれており、
70冊以上の本、文献が引用されていることがわかります。

ちなみに、トンデモ本としかいいようがない
先日読んだ「朝5時起きが習慣になる5時間快眠法」は、
巻末の参考文献がたったの3冊しか載っていなくて、
やはり、内容の薄さを反映していました。

私の新刊『脳を最適化すれば能力が2倍になる』では、
参考文献として2ページ、35冊以上の本を引用していますので、
かなり信憑性の高い本であることが、
「参考文献」を見るだけでわかるのです。

単に自分一人の経験や考えを書いただけの本は、
ハズレ本の可能性が高いのです。
学術的、科学的な根拠がないということです。

学術的、科学的な根拠がある場合は、
「参考文献」に引用されるはずなので、
巻末の参考文献を3秒でチェックするだけで、
その本の信憑性の高さを一瞬でチェックすることができます。

もちろん「個人の意見」「個人の体験」を書いた本でも、
素晴らしい本はたくさんあります。

ジョコビッチ選手や長友選手のような世界クラスのスポーツ選手。
ビジネスの世界で圧倒的な結果を出しているビジネスマンなど、

きちんと結果を残している人の本であれば、
学術的な裏付けがなくても、
貴重な「個人の意見」「個人の体験」と言えるでしょう。

その辺は、著者とプロフィールを見ればわかることです。

ということで、
多くの人がチェックしない「参考文献」は、
特に専門書の場合、ハズレ本を高確率で検出できる
重要なマーカーとなりますので、覚えておくといいでしょう。

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