精神科医の悩み相談室

先生がうつ病になったら、抗うつ薬は飲みますか? 〜精神科医の悩み相談室

【質問】

樺沢先生がうつ病になったら、抗うつ薬は飲みますか?
(ピクシーさん、27歳、男性)

 

【回答】

間違いなく飲みます。

抗うつ薬の寛解率は、60%です。

これは、何10万人というデータの集積なので
ゆるぎない事実です。

つまり、薬さえきちんと飲めば、3ヶ月後には、
60%は寛解するのです。

もし、そこで寛解しないとすれば、
別な薬に変更する。

そうすると、やはり60%で治りますから、
60+40×0.6=84
なので、84%は寛解します。

さらに、最近ではうつ病に対する、
運動療法の効果も証明されていますから、
きちんと有酸素運動を行えば、さらに寛解率は高まります。

そして、生活療法(睡眠、規則正しい生活、早起きと散歩)も大切です。

つまり、抗うつ薬をきちんと服用して、
運動療法、生活療法をしっかりと行えば、
ザックリ行って半年後には90%は寛解している。

とするならば、抗うつ薬を飲まない理由、
というのがあるでしょうか?

薬を飲まずに運動療法単独で治療する、
という方法もありますが、

運動療法が効かなかった場合は、
2~3ヶ月後に抗うつ薬を開始することになるので、
治療開始が大幅に遅れてしまいます。

「うつ」になったら、とにかく早めに精神科を受診して、
とにかく早く薬物療法をスタートする。

薬物療法と運動療法、生活療法で、
うつ病は治ります!!

 

追伸
半年後で90%が寛解、というのは一つの目安です。

「うつ」症状が出てから、何ヶ月も放置して、
ようやく精神科を受診した場合。
発病からの時間がたてばたつほど、
寛解率は下がりますから、注意が必要です。

とにかく、早く受診して欲しいです。

 

 

待望の20万部突破!!
購入された方、応援してくださっている方。
本当にありがとうございます!
『学びを結果に変えるアウトプット大全』
(樺沢紫苑著、サンクチュアリ出版)

書店で見かけたら、是非、手にとってみてください。
購入したい!、という人はコチラをクリック
↓↓↓↓↓↓
アウトプット大全表紙


↓ 【樺沢紫苑公式メルマガ】の登録はこちらから(※メールアドレスを入力)