書評/映画評

おいしくて泣くとき ~どうしようもできない時の対処法がわかる!

『おいしくて泣くとき』
が、とても良かった!!

見ていて苦しい。
そして、せつない。
そして最後に、もの凄く泣ける。

自分ではコントロール不能なストレス
というのは、間違いなく存在します。

イジメ、毒親、家庭の貧困。
自分の力だけで解消することは不可能。
じゃあどうする?

樺沢ノウハウでは、
「寄り添う人が1人でもいれば、救われる」
「まいたの、目前の楽しいに集中する」

の2つですが、本作でもその通りになっています。

つらいこと、苦しいことがあったら、
誰かに打ち明けてみよう。
それだけで楽になる!

拙著やYouTubeで100回以上言っていますが、
ほとんどの人は、誰にも相談しない。
というか、相談できない。

自分の「つらい」「苦しい」を
打ち明けることは、本当にたいへんです。

相談しなくてもいいから、
話すだけでいい。

話さなくてもいいから、
信頼できる人、安心した時間を、
少しだけでもいいから過ごすだけで、
心の癒やしになる!!

ということが、
本作を見ると、「ああ、そういうことか」
腑に落ちるはずです。

話すだけで、
ストレスの9割は解消する。

1人で抱えると、地獄の苦しみに
ふくれあがるのです。

劇場映画初主演の、
長尾謙杜、當真あみの演技が素晴らしい。
不自然さが全くない。

そして、父親役の安田顕の演技が神がかっている。
『35年目のラブレター』の安顕も素晴らしかったが、
存在するだけ人間的な「温かさ」が伝わってくる。
安顕の演技にも、泣けた!

味、香りというのは、記憶の深い部分に残る。
認知症に対して、アロマセラピーを使った
「回想法」を用いると、
重度のアルツハイマー病でも、
昔のことを思い出して語り出すことがあるのです。

そんな知識を知っていると、
より深く楽しめるかも。

感動的な作品というのは、
感動の「おしつけ」というか、
「嫌み」のような部分があったりするのですが、
本作は、それが全く感じられない。

スーッと映画世界に引き込まれていく。

人の幸せってのは、学歴や収入で決まるんじゃなくて、
むしろ『自分の意思で判断しながら生きているかどうか』
に左右される

という、父親の言葉には、グッとくる。

私がいつも言っているように、
「自分で考え、自分で決断し、自分で行動する」
のが、生きる力。

最後に「自分の意思」で行動する主人公は、
結果はどうあれ、
大きく成長した、と言えるのです。

前半、ややつらい描写が続くのですが、
私たちの人生は、だいたいそういうものです。

心に傷を負ったり、孤独になったりするのは、
当たり前のこと。それが、青春なのだ!!
と自分の昔のことを、思い出したりもする。

ということで、
泣ける映画を見たい人には、
お勧めの一本です。

『おいしくて泣くとき』樺沢の評価は・・・・・・ ★★★★☆ (4・6)

【全動画プレゼント】
あなたの悩みの95%は解決する。
YouTube「樺チャンネル」の全動画5530本のリストをプレゼント中。
今すぐダウンロードしてください。
https://canyon-ex.jp/fx2334/z6j0NW

コメントを残す

*

CAPTCHA