精神医学心の話

徹夜すると脳細胞が死ぬ!?

徹夜すると脳細胞が死ぬ

徹夜明けでハイになるのは、脳細胞が死んでいる証拠。
という話を、時々聞きます。

本当かどうか、研究データを調べてみました。

ラットの5日間の睡眠遮断で、
脳下垂体の細胞の数%が細胞死を起こした
という研究があります。

また、別な研究では、
72時間の睡眠遮断したラットで海馬の特定の部分で、
新しい脳細胞の生産が、ほとんど行われなくなった、
といったデータがあります。

ヒトにおいて、一回の徹夜で細胞がどれだけ死ぬのかは、
証明されていませんが、
徹夜によって記憶機能、実行機能、論理的推論能力、
全般的数学能力、運動を制御する能力など、
ほとんどの脳機能が低下します。

つまり、徹夜が脳に著しく悪影響を及ぼしている
ことは間違いありません。

学生の頃、「一夜漬け」といって徹夜で勉強して、
試験にのぞんだ人もいるでしょうが、
徹夜は記憶力、学習機能を低下させるので、
徹夜明けで試験にのぞむのは、
脳科学的には「最悪」と言えます。

徹夜は絶対に厳禁です。

徹夜明けの晩はいつもの時間に眠りが出ない。
遅い時間まで眠れないということは、
誰でも経験するでしょう。

たった一回の徹夜でも、体内時計は狂いますので、
それを補正するのに何日もかかるのです。

時々でも徹夜する習慣があると、
睡眠のリズムがズタズタになりますので、
「規則正しい睡眠」が得られなくなり、
不眠症の原因にもなります。

ということで、私の周りでも、
徹夜で仕事を頑張ってい人もいるので、
そんな人に向けて、徹夜の害についてまとめてみました。

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