書評/映画評

ミッキー17 ~17回、生まれ変わるとどうなる?

『パラサイト 半地下の家族』で、
アカデミー賞を授賞したポン・ジュノ監督の
最新作『ミッキー17』を観賞。

未来の複製技術によって、
何度でも生まれ変わることができる
ミッキー。

命を切り売りして生きる貧困層の苦悩。
ということで、
『パラサイト』のSF版にも見える。

ポン・ジュノ監督の作品には、
グロテスクさ、居心地の悪さ、
人を不安にするような怖さがあるが、
本作にもそれは強く表れていて、
何か見ていて気持ち悪い。

それは、人間の闇の部分なのかもしれない。
普段は避けている、あるいは無視している
心の闇の部分を突きつけられる。
その違和感というか、心の痛みだ。

基本的には「おもしろい」のだが、
「おもしろい!」と手放しに言いがたい。

権力者の言いなりになっていたミッキーだが、
自分で考え、自分で行動するようになる。

私の本にも書いているが、
「自分で考え、自分で決断し、自分で行動する」
ことが生きる力。

ミッキーは、何度も「死」の体験を繰り返し、
次第に「生きる力」を身につけていく・・・。

権力に抑圧されて、言いなりになるのか。
自分で考えて、反旗を翻するのか。
非常に難しい問題を突きつけてくる。

あるいは「死とは何か?」「生きるとは何か?」
「アイデンティティとは何か?」という
哲学的なテーマも含まれているだろう。

そんな、シンプルな映画とは一線を画す、
一筋縄ではいかない骨太な作品である。

『ミッキー17』樺沢の評価は・・・・・・★★★★ (4・4)

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