書評/映画評

「人見知り」として生きていくと決めたら読む本  ~「人見知り」でもいいじゃないか! と堂々と言える本

人見知り
内向的
人と会う、話すのが苦手
そんな人は多いはず。

そして、そういう人に限って、自分の内気で暗い性格を
コンプレックスに思い、自己卑下したり、
自分に自身を持てなくなっているのではないでしょうか。

私の元には、定期的に
「内気な性格を治したい」という悩み相談が届きます。

そんな人に読んでいただきたいのが、
『「人見知り」として生きていくと決めたら読む本』
(午堂登紀雄著、すばる舎)

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です。

多くの本は、「人見知り」「内向的」「話下手」の解決方法を示す。
つまり、「外交的」で「コミュニケーション上手」になる方法を
解説している本が多い。
一方で、本書は真逆です。

別に「人見知り」でもいいじゃないか。
今の自分を変える必要などない。

「人見知り」でもやっていける環境を少し整えるだけで、
今の自分、今の性格でも、何も困ることはない!
という非常に肯定的なメッセージに勇気づけられます。

さらに「人見知り」は、欠点、弱点ではなく、
むしろ「強み」であると。

内向的な傾向が強い良い人は洞察力が鋭いため、些細な変化も見逃さず、
気付きを得やすいですし、自分なリの問いをもち、解を求めるのが得意です。

コミュニケーションが苦手だと感じている人は、聴き手に回ることが多いので
相手の満足度が高まるなど、むしろ長所になりえます。

内向的な人は、デジタル時代に向いている

知能の優れた人の約60%は内向型

などなど、
「人見知り」「内向的」な人を勇気づけることが
たくさん書かれています。

具体的な対処法としては、

ムリしてその場を盛り上げたり、相手を楽しませたりする必要はなく、
相手の話にジッと耳を傾ければ良い。

無理して雑談で盛り上げる必要はなく、
「共感」を示すだけでいい

職場では、人間関係よりも、仕事の成果にフォーカスしよう

など、「無理して何かをする」ということは一つも書かれておらず、
非常に敷居の低い、実践的な内容になっています。

とにかく、
「人見知り」「内向的」な人は、自分を変えたくてしょうがないはずですが、
本書を読めば、自分を変える必要はなく、
今の自分を肯定し、自分らしく生きることが、
人生を楽しく生きるコツであると、わかるはずです。

『「人見知り」として生きていくと決めたら読む本』
(午堂登紀雄著、すばる舎)

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