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高校生でここまでアウトプットできる・・・とは!! ~ボトムアップ理論の実践現場を視察 その1

昨日から、広島に来ています。

広島県立安芸南高等学校のサッカー部を見学し、
ボトムアップ理論で有名な畑喜美夫先生のセミナーを受けました。

U-17、U-20には日本代表としてサッカー選手として活躍した畑先生は、
自らが学んだチームビルディングを、
高校生への教育の場で実践し、圧倒的な結果を出して、
テレビやマスコミでも注目を集めています。

ボトムアップとは、トップダウンの逆。

社長や経営者から、社員へと命令、意思を伝達して
会社を動かすのではなく、
社員一人ひとりが考え、行動し、
自分たちの方針やすべきことを決めていくということ。

学校をあげてボトムアップ活動に取り組んでいる

高校サッカーの場合は、
監督やコーチが指導するのではなく、
選手(生徒)自身が、練習メニューを決めて、
誰が選手として出場するかも生徒たちが決める。

さらに、作戦や戦術についても、監督が指示を出すのではなく、
選手たちがミーティングで決めていくという。

プロのサッカー選手ならわかりますが、
高校生の部活のサッカー選手が、そんなことができるのか?
そして、それがうまくいくのか?

『チームスポーツに学ぶボトムアップ理論
高校サッカー界の革新者が明かす最強の組織づくり 』
(畑喜美夫著、カンゼン)
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事前に、畑先生の本も読んで、視察にのぞみましたが、
「どうみても無理だろう」と、半信半疑でした。

そして、実際に
安芸南高等学校のサッカー部の練習風景を見学したところ





本当に、生徒たちが、99%、自分たちで決めていた・・・。

ビックリです!!

こんなにアウトプットできる、高校生がいたとは。

自分で考え、その考えをきちんと言葉で述べられる。
そんな高校1年生がいるんだ!!

試合の前、ハーフタイム、試合の後に行う
「ミーティング」の場面を再現して見せてもらったのですが、
あまりも活発に意見が出されていたのでビックリしました。

ファシリテーター(司会者)と書記が一人ずついて、
あとメンバーはフォロワーとして、次々と意見を述べていきます。

10分ほどのミーティングで、今日はどういう戦略で行くのかを
意見を出し合い、まとめていきます。

ハーフタイムでは、前半の試合ぶりについて、
意見を出し合い、修正点をまとめます。

終了後のミーティングでは、
今日の問題点や今後への修正点を語ります。

フォロワー、全員がよどみなく、きっぱりと意見を述べ、
書記がホワイトボードに要点を書き、
ファシリテーターがまとめていく。

普通の会社の会議の場面にそっくりなのですが、
ここまで活発に意見を出し合い、
効率的に会議をしている会社は、まず滅多にないでしょう。

さらに、ホワイトボードには、
PDCAの理論が応用されていて、
Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Action(改善)
を回すように、ミーティングが進められていくのです。

普通のサラリーマンでも、
PDCAを知らない人は多いと思いますが、
高校生がここまで、PDCAを理解し、活用している点にも
驚かされます。

さらにビックリするのは、
監督の畑先生は、遠くから見ているだけで、ほとんど何も言わないことです。

怒涛のミーティング場面、畑先生(白い傘)はかなり離れたところから見守るだけ

生徒たちの判断や意見を信じ、それを支持するのみ。

たまに、「参考事例」を紹介したりする場合もあるそうですが、
生徒たちに監督の意見を強制しないよう、
あくまでも「参考として述べる」というスタンス。

最終的に決めるのは、生徒たち、自身なのだと。

全ては生徒たち自身が考え、決めていく。
それで、本当にうまくいくのか?

畑先生の前任校である、
広島観音高校が高校総体で全国優勝!
するという大快挙。

驚くべきは、広島観音高校は、
サッカーの名門でも何でもなく、
普通の「公立校」であったということ。

それが、「日本一」になったのですから、
映画になってもおかしくないようなドラマのような話。

ボトムアップ理論の効果が、
見事に証明されているわけです。

さらに、8年前から指導している現在の安芸南高校は、
もともとは県内でも最低レベルのチームであったのが、
現在では、県大会で上位を争うレベルにまで成長している
といいます。

生徒を信じ、生徒に任せ、
自分たちで考え、行動させる。

それが、飛躍的な成長に結びつくというボトムアップ理論。

私は、その秘密は、彼らの「アウトプット力」にある、
とみました。

自分のプレイのどこが悪かったのか、どうすればいいのか?
そうしたことを、彼らは、しっかりと「言葉」で「話す」ことができるのです。

さらに、今回案内してくれた、高校1年の副キャプテン(1年生の中の)は、
私たち15人以上の経営者(大人たち)を前に、
全く臆することなく、
サッカー部の練習方法やボトムアップ理論がどのように
取り入れられているのかを、詳細に語ってくれました。

なんという、プレゼン力!!

そして、私たちが何を質問しても、
彼は瞬時に、よどみなく、迷うことなく回答していました。

こんなにしっかりとした、高校1年生がいるんだ!

ボトムアップ理論は、
生徒を信じ、
生徒のアウトプット力を養成することで、
生徒たちを飛躍的に成長させる理論だったのです。

アウトプットは、人を成長させる。

私も、『アウトプット大全』で書きました。

アウトプットで人は、飛躍的に成長する!!

高校生でも、アウトプットで、ここまで成長できるのか!
と改めて驚くのです。

ちなみに、畑先生によると、
自分の意見をきちんと述べられる(アウトプット力の高い)選手ほど、
サッカー技術の成長も早い、とのことでした。

整理整頓されたサッカー部の部室

追伸 畑先生の「ボトムアップ理論」のセミナー。

#「教える」ことが、最も学びに通じる
#「やらされ」仕事はモチベーションを下げ、
「自発的」仕事がモチベーション上げる
#ビジョンが大切!!
などなど、『アウトプット大全』の内容と
半分くらい重複していたのは、興味深かった。

「自己成長の法則」といのは、結局、
同じものに修練していくのですね。

畑喜美夫先生と

畑先生の本はコチラ。

『チームスポーツに学ぶボトムアップ理論
高校サッカー界の革新者が明かす最強の組織づくり 』
(畑喜美夫著、カンゼン)
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『アウトプット大全』と合わせて読むと効果10倍!!

『学びを結果に変えるアウトプット大全』
(樺沢紫苑著、サンクチュアリ出版)

書店で見かけたら、是非、手にとってみてください。
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アウトプット大全表紙


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