6月1日、映画『神楽鈴の鳴るとき』の初号試写&レセプションに
行ってきました。
スタジオジブリにて、『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』
『崖の上のポニョ』などの、背景画を手がけるアニメーション美術家
として活躍していた増山修氏が、
実写映画を撮りたい!ということで会社を立ち上げ、
自ら書いた脚本が、
「第7回 富士山河口湖映画祭準グランプリ」を受賞し、
4年の撮影期間を経て、ようやく『神楽鈴の鳴るとき』は完成しました。
国の重要無形民俗文化財である「河口の稚児舞」をモチーフに、
夫婦、そして擬似親子の人間関係が描かれる。
47分の中編映画でありますが、
映像も音楽も、しっかりと作りこまれていて驚きました。
「神事(かみごと)」。
日本の伝統がストーリーの中に丁度いい感じで溶け込んでいる。
心温まるヒューマンドラマです。
アニメ出身の増山修が製作総指揮、脚本をつとめただけあり、
アニメ的な空気感を感じましたが、
アニメ的な美しさを、実写でやってやろうという意気込みを
強く感じました。
初号試写というのは、スタッフ、キャスト、関係者向けの
「完成披露試写会」です。
主要なスタッフ、キャストの方が、だいたい参加されます。
レセプションでは、増山さんや小沼雄一監督、出演者の方とも、
話しができて楽しかったです。
主演女優の加藤明子さん、
私の大阪セミナーにも参加したことがある、
ということで、ただならぬ「ご縁」を感じました。
こうした映画のイベントに参加して思うのは、
映画というのは、ものすごくたくさんの人たちが「協力」して
ようやく完成する総合芸術である、ということ。
どんなに監督が優秀でも、
役者がうまく演じてくれないとどうにもならない。
脚本、音楽、美術など、その道の専門家たちが、
その知識、技術、経験を結集して完成させるのが
「映画」です。
映画監督というのは、「映画の演出家」であるわけですが、
ある意味、スポーツのチームの監督のようでもあり、
人間関係の調整、雰囲気作り、コミュニケーションなどが、
とても重要な仕事となってきます。
私も映画好きなので、「樺沢さんも映画を撮ってくださいよ」と
冗談半分で言われることがありますが、
私には絶対に無理です。
私は、一人で部屋にこもって、集中して、
淡々と作業するのが好きだし、
それによって自分のポテンシャルを
最大限に発揮するタイプだからです。
本を書くというのは、編集者の助けもありますが、
ほぼ一人で完成させることができます。
一字一句、全てのディテールまで、
著者本人が全責任をもって、構築することができる。
これは本を書く面白さであり、
単独型の集中仕事の楽しさでもあります。
一方で、人前に出て、人と会い、人と話し、人とつながり、
人と人をつなげるのが好きな方もいらっしゃいます。
一人では絶対に成し遂げられないことも、
「チーム」であれば、達成することができます。
そういう「チームワーク型」の人が、
映画監督や映画製作に向くのです。
「チームワーク型」と「単独型」。
あなたはどちらですか?
この自分のタイプと実際の職業が異なると、
ものすごい「ストレス」を受けることになります。
医者というのは、「チームワーク型」の職業です。
チーム医療というように、
看護師、心理士、検査技師、他科や他院のドクターとの
連携、協力が必須です。
ですから、コミュニケーション下手の私としては、
「臨床」ではなく、今のように一人で淡々と本を書いている方が、
はるかに楽しく、はるかに向いていると思います。
「チームワーク型」と「単独型」。
自分は、どちらのタイプなのか?
そして、自分の仕事、自分のやりたい仕事が、
それにマッチしているかどうかは、よく考えておいた方がいいでしょう。
楽しく働けるのかどうかの根源に関わってきますから。
映画『神楽鈴の鳴るとき』公式サイト
予告編も見られます
https://www.kagurasuzu.jp/
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