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オリンピックのメダリストが「感謝」の気持ちを強く語る理由

平昌五輪。
日本人選手の活躍に感動しますね。

スキージャンプ女子、銅メダルの高梨沙羅選手。
フリースタイル、男子モーグル、銅メダルの原大智選手。
スピードスケート女子1500m、銀メダルの高木美帆選手。

これら、メダリストのインタビューがまた感動的でしたが、
それらのインタビューには重要な共通点があります。

それは、コーチ、監督、チームの仲間、ファンのみなさん、家族など
自分を支えてくれた人たちへの「感謝」の言葉であふれていることです。

オリンピックのメダリストが、
「感謝」の気持ちを強く語るのはなぜでしょう?

脳科学的に言えば、「感謝」の気持ちが強い人が、
実力をしっかりと発揮できて、
結果としてメダリストになる、といえます。

「感謝」こそが、勝利の秘訣なのです。

感謝することによって、
セロトニン、ドーパミン、エンドルフィン、オキシトシン。
4つの脳内物質が出ることが知られています。

セロトニンは不安物質・ノルアドレナリンの「ブレーキ」です。
ドーパミンは「楽しい」と「やる気」の源になる幸福物質。
エンドルフィンは、脳内麻薬とも呼ばれ、
ドーパミンよりもさらに強い幸福物質。
オキシトシンは「癒し」「リラックス」の物質です。

つまり、これら4つの脳内物質は、
緊張や不安に対してブレーキをかけ、
過剰な緊張を中和してくれる働きを持つのです。

つまり、「感謝」によって、、
過剰な緊張が抑制され、普段の実力をしっかりと発揮できる!
ということです。

4つの脳内物質の中でも「感謝」と関連して、
特に注目すべき脳内物質が、エンドルフィンです。

エンドルフィンは、他の人に感謝したとき。
そして、他の人から感謝されたときにも出ると言われています。

さらに、エンドルフィンには、
限界状況において、脳を研ぎ澄まし、
集中力を高める作用もあります。

つまり、脳のパフォーマンスを最高に高める脳内物質
といってもいいでしょう。

また、 エンドルフィンが分泌されると、脳はリラックスします。
実際、エンドルフィンの分泌により、リラックスの脳波の波形、
アルファ波が増加します。

つまり、エンドルフィンは、「緊張」に対してリラックスに働く。
そして、集中力を高めて、脳のポテンシャルを最大に高める。

緊張せずに、脳を研ぎ澄まし、脳を最高のパフォーマンスに持っていく。
結果として、身体的にも最高のパフォーマンスを発揮できる、
というわけです。

「緊張する」というのは、自分に関心が向かい、
過剰に自己観察することで、より「緊張」が意識されます。

真に「感謝」であふれる人は、「周囲の人」たちに関心が向いていますから、
過剰に緊張することはないのです。

「感謝」する人は、最高のパフォーマンスを発揮できる!!
これは、脳科学的に間違いないと思います。



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