書評/映画評

100日間のシンプルライフ ~「物欲」より大切なものは?

ドイツ映画『100日間のシンプルライフ』を
ヒューマントラストシネマ渋谷にて鑑賞。

この作品、予告編を見て絶対に見たいと思っていたのです。

2人の男が全ての家財道具を倉庫に預け、
1日1つずつ必要なモノを取り戻していくという
風変わりな勝負の行方をコミカルに描いた作品。

フィンランドのドキュメンタリー映画『365日のシンプルライフ』を
エンタメ風にアレンジしたのが本作で、
ベースは実際にあった話をベースにしているのが、興味深い。

何でもスマホで買えて、翌日には届く時代。

私たちは便利になったと錯覚しているが、
単に、企業の奴隷にされているだけかもしれない。
「買いやすい」=「売りやすい」と同じだから。

「物欲」は人を幸せにはしない。むしろ、不幸にする。

「物欲」まみれの現代において、
「物欲」を取り除くと、何が残るのだろう?

本作の主人公の2人は、
「物欲」「お金」「社会的成功」などドーパミン的幸福にとらわれていた。

「物を持てない」というシンプルライフを通して、
2人は「本当に大切なことは何か?」ということを考えるようになる。

それはやはり、友情、恋人、家族といった人のつながり
(セロトニン的幸福)であったり、
「健康」(セロトニン的幸福)だったりするのだ。

サイドストーリーとして登場する「ショッピング依存症」の話も
映画を深める重要な要素となっているし、
ラストに向けて、意外な展開になっていくのもよい。

最近、「物欲」についての原稿を書いたところなので、
実に興味深く本作を見られた。

コメディ部分も結構笑える。
そして、最後はハートウォーミング。
非常に満足した作品。

まずは、予告編だけでも、ご覧ください。

『100日間のシンプルライフ』予告編
https://eiga.com/movie/93669/

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