書評/映画評

SING/シング:ネクストステージ ~こんな映画を待っていた!

『SING/シング:ネクストステージ』、
最高におもしろかった!!
 

前作は大好きな作品でした。

しかし、1作目は素晴らしくても、
「続編」はボチボチのことが多いので、
今回は全く期待していませんでした。

そこがよかったのかもしれませんが、
前作に匹敵するか、それ以上のクオリティを感じました。

エンタメとは、かくあるべし! 

小学生が見ても楽しめる単純なストーリー。
しかし、随所に「深いい」テーマが盛り込まれていて、
大人が見ても、
そして私のようなチョー映画マニアが見ても楽しめる。

これこそが、エンタメ!!

しかし、そういう映画はなかなかありません。
宮崎駿作品は、間違いなく
そういう究極のエンタメ作品でありましたが・・・。

『SING』だけで、
本が一冊書けるくらいの、濃厚なエッセンスが入っています。

# コンフォートゾーンから出ろ!

# 短所克服か長所進展か! 

# 絶対にあきらめるな!

# チャンスは待っていてもやってこない! 自分からとりに行け!

# さっさと告れ!

# 才能とは何か? 最初から才能がある奴なんかいない!

# 多様性 世の中、いろいろな人がいる。それでいいじゃない! というか、それって最高!

# 適材適所で、人は活躍できる!

# 「楽しい」ことをやるのが正解!

私が『アウトプット大全』などの書籍、
YouTubeで言っている内容が、そのまま映画になった感じです(笑)。

特に「多様性」のテーマ。

「多様性」というと「人種の多様性」や「性的な多様性」などが
注目されますが、本作では、個人の特徴。
「長所」や「短所」なども含めての多様性。

誰でも「プラス」の部分と「マイナス」の部分を持っている。
それを互いに認め合い、補い合うことで、
素晴らしいことができる!!

多様性の全肯定!!

それを説教くさく語るのではなく、
ミュージカルを、多種多様、様々な動物たちが一緒にみて、
一緒に盛り上がっている!
という、映像で訴えているところが、心に響くのです。

そして、続編のメリット。
各キャラについては、「知っているのが当然でしょう」という感じで、
人物描写がほとんどないのが凄い。

いきなり、ストーリーが動き出すので、展開が早い。
なので、1時館50分の上映時間ですが、圧倒的に中味が濃いのです。

クライマックスのミュージカル・シーンを、
ほぼ「フル」(全編通し)で見せたのも驚き。

本作には、説明というのがほとんどありません。

楽曲の「歌詞」で全て説明されている。
そして、「よく、このシーンでこの楽曲を持ってきたよね」
という選曲の凄さ。

映画のストーリーテリング(人物描写をして、順序立てて説明していく)を
完全に破壊している。本当に、凄い。

あまり細かいことを考えなくても、
それぞれの歌唱シーンで、心が震え、涙が流れます。
多分、7回泣いたか・・・。

私も、本やYouTubeで「コンフォートゾーンを出よう!」
と言っていますが、それを映画にすると、こうなるのです。

ちなみに、劇中で彼らが演じるミュージカルのタイトルが、
「Out of this world」。

「この世界の彼方へ」と訳されますが、
今いる世界から外に出よう! 

つまり、「コンフォートゾーンから出よう!」
という意味なのです。

チャンスは、すぐそこにある。
しかし、今いる世界から出ないと、そのチャンスは絶対につかめない。

そんな、勇気をたくさんもらえる作品。

今年見た38本の映画の中では、文句なしのナンバー・ワンです。

『SING/シング:ネクストステージ』樺沢の評価は・・・★★★★☆ (4・8)

追伸
今回、「字幕版」で見たので、「吹替版」も見てみようかな。

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