自己肯定感を高める方法

自己肯定感を高める方法を教えてください。
　
非常に多い質問です。
自己肯定感を高める方法、
といった心理学の本もたくさん出ていますが、
それらを実行して「自己肯定感が高まりました！」という話は、
あまり聞きません。（少なくとも私の元には）

自己肯定感を高める。
樺沢のノウハウは簡単です。
　
「今の自分でＯＫ！」「俺って最高！」を
１日に３回言えばいいのです。

「そんなことで、自己肯定感が上がるか！」
と思うでしょう。

自己肯定感とは、「自分を肯定できる感覚」です。
行動（言葉）を最初に変えることで、
感覚は後からついてくるのです。
　
多くの日本人は、
「私は頭が悪いので」
「私は仕事ができないので」
「私は内向的なので」
「私はブスなので」
「私は鼻が低いので」
「私はモテないので」
と、自分の欠点ばかり口にします。
　
自分を否定し続けるわけですから、自己肯定感は下がる一方。
自分で、自分の自己肯定感は下げていることに、
そろそろ気付いて欲しい。
　
自分を否定する言葉を１回言うごとに、自己肯定感は１点下がります。

あなたの自己肯定感は、人生トータルで
マイナス１万点くらいではないでしょうか？
　
思っていても、言わなければいいのに。

「つい考えてしまう」のは、自分でコントロールできますが、
言葉にするのはあなたの「意志」です。あなたは、自分の行動で、
自己肯定感は下げているのです。
　
脳は、「行動が先で感情は後」なので、「自分ってダメ」と言うほど、
本当にダメな人間になっていく。

逆に、「自分って最高！」と言っていれば、
脳は騙されて脳を活性化する脳内物質を出して、
最高の自分ができ上がります。
　
という話を、YouTube動画や私の本でも、
何度も何度もしているのですが、
それでも「自己肯定感を高める方法を教えてください」という質問が、
頻繁に送られてきます。
　
おそらくは、「自分って最高！」という言葉を発することすら躊躇するほど、
自己肯定感が低いのでしょう。
　
そんな、自己肯定感が低くて苦しんでいる人におすすめしたいのが、
『ドイツ人はなぜ「自己肯定感」が高いのか』
(キューリング恵美子著、小学館）

です。
　
ドイツ在住２０年を超える著者が、自己肯定感の低い日本人と、
自己肯定感の高いドイツ人の考え方や行動を徹底比較から、
自己肯定感を高めるヒントが学べる本です。
　
章のタイトルにもなっていますが
“ドイツ人は「休む」ために働いている”というのは、樺沢の共感ポイントです。
　
先日、「遊び力」セミナーを開催し、
「日本人は仕事中心で人生がつまらなくなっている。

「もっと遊ぼう。」
「もっと遊んでいいんだ！」とお伝えしましたが、
本書にも同じことが書かれています。
　
「休む」「遊ぶ」をしっかり行うことで、
リフレッシュ効果によって、仕事の集中力が上がり、
生産性もむ高まり、労働時間も短縮できる。

日本人は、全く逆のことをやっているのです。
　
また、第１章のタイトルは、
“ドイツ人は”他人の目”を気にしない
　
「他人と比較するな！」というのは、
私の著書の中でもたびたび登場するのですが、
それでも皆さん、「他人との比較」が大好きです。

本書で紹介される
「ドイツ人は化粧をしない」
「ドイツ人は、混浴でも恥ずかしくない」という、
一瞬、「えっ？」と思う習慣も、
その心理が細かく分解されて説明されているので、
「なるほど」と腑に落ちる。

日本にいて、日本人の行動だけを見ていても「答え」は得づらいのですが、
「ドイツ人」と比べることで、様々な問題点が浮き彫りされていきます。
　
本書が、「自己肯定感を高める本」として有用であるのは当然として、
洞察、観察が非常に鋭く、「言われてみるとそうだよね」
「確かにそうだな」という共感の連続。

特に本書の結論でもある”ドイツ人は「昭和の日本人」に似ている”
という指摘には、ハッとさせられます。
　
比較文化論としても、実に興味深い。
文章も非常に読みやすく、すーっと頭の中に入ってくる。

私たちの「生き方」を考え直すきっかけを与えてくれる。

最近、「ホームラン本」の認定を出していませんが、
本書は「ホームラン本」と言っていいでしょう。
　
日本人の自己肯定感が上がれば、もっと皆さん楽しく生きられる。
その意味においても、一人でも多くの人に読んでいただきたい一冊です。

『ドイツ人はなぜ「自己肯定感」が高いのか』
(キューリング恵美子著、小学館）

【全動画プレゼント】
あなたの悩みの９５％は解決する。
YouTube「樺チャンネル」の全動画３３１３本のリストをプレゼント中。
今すぐダウンロードしてください。
https://canyon-ex.jp/fx2334/z6j0NW