40歳、50歳と、歳をとっていくと、
「今さら勉強しても遅い」。
と思っている人が多いものです。
勉強するのに、遅いも、早いもありません。
脳の神経細胞は、10代をピークに、
毎日10万個ずつ死んでいく。
という話があります。
これは、実は都市伝説です。
これを証明した論文を探しましたが、
該当するものがありません。
毎日、何個の脳細胞が死んでいるのか?
正確に測定することは、不可能だと思います。
ということで、
10万個というのは、嘘です。
しかし、
脳の神経細胞が減っていく、というのは間違いありません。
しかし、心配することはないのです。
人間の脳の中では、シナプスが毎日、膨大な勢いで、
増え続けているのです。
シナプスというのは、神経と神経の結合です。
つまり、神経同士の新しい「回路」「ネットワーク」が、
毎日、毎日増え続けている。
これが、私たちの脳の中で起きていることです。
ただし、何もしないと、シナプスは増えません。
シナプスを増やす方法は、二つです。
「勉強」と「運動」です。
シナプスが増え続ける限り、脳の神経細胞の減少を
カバーすることが可能です。
シナプスというのは、
コンピューターでいうと「バイト数」のようなものです。
何MB(メガバイト)とか何GB(ギガバイト)とか。
勉強をし続けている人は、
毎日、毎日、脳をバージョンアップしているのと同じです。
逆に、勉強をしていない人は、
バージョンアップの更新が止まっている、ということ。
つまり、
今だに「ウインドウズ98」のパソコンを使っている
のと同じようなものです(笑)。
勉強している人は、当然「ウインドウズ10」に
更新されています。
40歳、50歳と、歳をとって
「今さら勉強しても遅い」は、完全に間違いです。
逆に、
脳をバージョンアップして、
脳の老化を防ぐ。認知症を予防する意味からも、
40歳、50歳と歳を取るほどに、
勉強の重要性、必要性は、日に日に大きくなっているのです!!
ということで、
大人にとって「勉強」は、
絶対に、絶対に必要なものなのです。
続きは、本でお読みください。
『ムダにならない勉強法』(樺沢紫苑著、サンマーク出版)
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