書評/映画評

ひとよ ~「憎しみ」が家族を集結させる!?

映画『ひとよ』を見ました。
ヘビーすぎる。
いろいろと考えさせられる問題作。
 
子どもたちに激しい暴力を振るうDV夫を、「子供のため」に殺す母。
それは、結局、「子供のため」になったのか、ならなかったのか。
 
ネガティブな解決は、
ネガティブな結果しか呼ばない。

心に傷を負いながら、
なんとか生きる3人の子供たち。

母親への「愛」と「憎しみ」が、入り交じる。
不思議な感情。
心理学では「アンビバレント(両価性)」といいます。

前半部分では、母への「愛」ではなく、
「憎しみ」が兄妹3人の連帯感になっているようで、
興味深いのです。

この複雑すぎる親子関係、兄弟関係は修復できるのか。
それとも・・・。最後まで全く目がはなせない。

認知症で徘徊する母親を持つ女性。
佐々木蔵之介の息子との関係性に苦悩する父親など、
多面的に「親子関係は一筋縄では行かない」大変さを
描いています。

田中裕子の演技も凄いが、松岡茉優の演技が凄い。
『万引家族』『蜜蜂と遠雷』も良かったが、若手女優の中でも際立っている。
良い人キャラを演じることが多い佐藤健だが、
本作でのヤサグレ感、役作りが凄い。
 
先日見た『閉鎖病棟』『楽園』に共通するテーマ。
それは「罪悪感」そして「過去へのとらわれ」。

人はどうして、ここまで「過去」にとらわれるのだろう。
「今」にフォーカスして生きていけばいいのに、なかなかそうはできない。
3本を比較することで、それぞれの作品のより深いテーマが見えてくる。

 
非常に重苦しい気分の支配される陰鬱な映画と思って見ていた『ひとよ』だが、
この三作で比べると、非常に「救い」があることも見えてくる。
 
ヘビーな問題作が好きな人は是非。

『ひとよ』 樺沢の評価は・・・ ★★★★ (4・0)

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