映画『ベルファスト』が、素晴らしかった!
さすがは、アカデミー賞、作品賞、監督賞など7部門にノミネート、
脚本賞受賞作。ケネス・ブラナー監督の幼少期を描いた作品。
北アイルランド紛争が激化するベルファスト。
その紛争の中心地で育つ少年バディ。
映画好きの少年は、殺伐とした紛争や、経済的な苦難の中でも、
両親や祖父母の愛、そして「映画」や「テレビ」に楽しみを見いだし、
同級生の女の子に恋もする。
地獄のような環境においても、
「楽しみ」を見いだすことでストレスは解消し、
生きる勇気が湧いてくる!
これは、私が『精神科医が教える 毎日を楽しめる人の考え方』で
伝えたかったテーマと全く同じです!
序盤のシーン。
テレビから流れる「宇宙大作戦(スタートレック)」のオープニング!
これ、とっても重要。
『まいたの』にも書きましたが、私が小6の時に夢中になっていたのが、
『宇宙大作戦』や『サンダーバード』などのSFTV。
そして、テレビの洋画劇場。
主人公のバディも、全く同じ。同じ世代とわかりますが、
念のために調べてみると、ケネス・ブラナー監督は61歳。
樺沢は、今年57歳です。
やっぱり、『宇宙大作戦』などのSFテレビシリーズに影響を受けた
同世代ということで、共感度が上がります。
個人的にも、アイルランドが好きで、コロナが明けたら、
行きたいなと思っていたところでした。
15年前にアイルランドを一周しました。
ベルファストには行っていないのですが、
ロンドンデリー(北アイルランド)に行きました。
アイルランド紛争の名残、爪痕が残っていたことを思い出します。
自分の生まれ故郷にとどまるのか?
そこを出て、新しい世界へと踏み出すのか?
『アメリカン・グラフィティ』など、
映画にしばしば登場する重要テーマです。
本作でも、バディの両親が、
ベルファストに残るのか。新天地に移るのかで、迷いに迷います。
アカデミー賞助演女優賞ノミネートのジュディ・デンチ。
(『007』シリーズのM役)
登場シーンは多くはありませんが、圧倒的な存在感を発揮していました。
そこにいるだけで、言葉で説明することもなく伝えられる。
演技や表現の究極系をそこに見ます。
お涙頂戴のわかりやすい、感動的な話ではありません。
しかし、そこで必死に生きる人たちの生き様に、魂が揺さぶられます。
ラストでは、涙が流れました。
本作を見て一番思ったのは、
命の危険にさらされない安全な「日本に生まれる」
ということがどれほどのアドバンテージなのか・・・ということ。
一方で、不利な環境で生まれることが不利になるのか?
というと、そうではない。
本作のケネス・ブラナー監督が大成功していることを考えると、
「幼少期の苦労」は、人間を育てる原動力。
そして「貧困」は、そこから出たいという、
強いモチベーションにつながるのです。
映画好きの少年を描いた作品といえば、
『ニューシネマ・パラダイス』を思い出しますが、
本作はかなりドライで淡々としています。
だからこそ、観客に考える余地があって、
私はとても好きな作品です。
『ベルファスト』 樺沢の評価は・・・★★★★☆ (4・6)
追伸
3月に見た映画の本数が、15本を超えました!!
何年ぶりでしょうか。
おそらく「まいたの」を意識して、遊びに貪欲になれたせいです。
遊びに貪欲になる。
とっても、いいことです。
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