書評/映画評

「キーエンス思考」×ChatGPT時代の付加価値仕事術 ~ChatGPTの達人のプロンプト(質問文)をのぞき見できる!

私の周りでは、毎日のようにChatGPTの話題が出ます。
「打ち合わせ」や「飲み会」など、
会う人は違えど、ChatGPTの話題が必ず出ます。
 
ChatGPTが流行っていることは間違いないでしょう。

しかし、自分がChatGPTをちゃんと使いこなせているのか? 
には、大きな不安があります。

自分は、ひょっとしたトンチンかんな使い方をしているのではないか? 
ChatGPTの潜在能力を活かしきれてないのではないか?
もっと便利な使い方が、あるのではないか?

  
そんな人お勧めの1冊が
『「キーエンス思考」×ChatGPT時代の付加価値仕事術』
(田尻望著、日経BP)です。

10万部を超えるベストセラーとなっている『付加価値のつくりかた』、
元キーエンス社員の田尻望氏は、
非常に初期からChatGPTの使い方を徹底研究している一人。

そんなChatGPTの達人である田尻さんが、
どんなプロンプト(指示文、質問文)を書いているのか? 
のぞき見したくありませんか?
 
本書では、田尻さんお勧めの「ベストプロンプト35」が紹介されており、
一般社員、管理職、経営者と、どの職種にも使えるプロンプトが、
チョー具体的に示されているのです。

 
自分が普段書いているプロンプトは、漠然としていた。
精度に欠いていた。
「具体的な指示文とはこう書くのか」と、一瞬でわかりました。
 
ChatGPT本も、かなりたくさん出版されていますが、
本書が類書と決定的に異なる点は、
本書の目的が「ChatGPTを使いこなすこと」ではなく、
「仕事ができる社員になる」ことに設定されている点です。

 
つまり、何のためにChatGPTを使うのか。使うべきかが、
最初の2章で周到に説明されています。

それは、当然「付加価値を高めるため」であるわけですが、
ビジネスパーソンとして「付加価値を高める」とは、
どういうことなのか?
 

そこをわからずに、何となくChatGPTを使って、
「なんとなく便利だな」で終わってしまう。

目的を意識して使わないと、
決して「仕事ができる」ようにはならないのです。
 
『付加価値のつくりかた』の内容が、
要約して盛り込まれているようなものなので、
1冊で2冊分の学びがある、と言っても過言ではないでしょう。

 
私個人としては、
「文章作成」や「メール作成」のプロンプトが気になるのですが、
実際、この本の実例をみれば、
「こうすればいいのか」と、すぐにわかります。

人によって役立つプロンプトは違うと思いますが、
あなたにとって「こんな使い方ができるのか」
というプロンプトを3つも発見できれば、
本の代金くらいは、時間短縮、効率化によって、
一瞬で回収できると思います。
 
ということで、本書を参考に、
私もChatGPTの使い方に磨きをかけていこう! 
と思いました。

『「キーエンス思考」×ChatGPT時代の付加価値仕事術』
(田尻望著、日経BP)

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