書評/映画評

非効率思考 相手の心を動かす最高の伝え方 ~えっ、非効率が重要!?

AI時代は、「効率化」が大ブーム。

私のFacebookやXのタイムラインは、
>3時間の作業が、1分で終了できる!
といった、AI活用の投稿で
埋めつくされています。

タイパ(タイムパフォーマンス)という言葉も流行し、
「効率化」が全盛の時代と言ってもいい。

そんな中、
『非効率化思考』とは、
なんと挑戦的なタイトルだろう。

「効率が良い」のと「非効率」では、
当然「効率が良い」方がよさそうですが、
本書を開いて読み始めると、
「効率化」の落とし穴に気付かされるのです。

私が気になったのは、
「一度で決めようとしない〜わらしべ長者理論」
(P232)

本書の「非効率思考」の本質を、
よく表しているのです。

メディアへの書籍PR提案が一度で決まることは、
ほとんどない。
むしろ、一度で決めようとするほど難しくなる。
大切なのは、まず小さなメディアで取り上げてもらうこと。
そこから少しずつアプローチを重ね、
段階的に大きなメディアで
取り上げてもらえるようにしていく。

まさに、「わらしべ長者」。
最初に手にした1本のワラを大切にしながら、
次の機会につなげていく。
一度で成功失敗が決まるわけではなく、
一本のワラが非常に価値あるものに変化していく。
あるいは、人間関係などがつながっていく。

遠回りに思えても、
小さな努力の積み重ねが、
とんでもない大きな結果につながることもある。

一つ一つの小さな努力が、
ちっとも報われないと多くの人は思います。

効率を目指すあまりに、
小さな経験値の積み上げや、
小さな人間関係の積み上げに、
気づけなくなってしまう。

そこに、エネルギーを注ぐのが
「無駄」に思えてしまう。

一見、非効率で、無駄に見えることでも、
経験値や、小さな成果が積み上がる。
結果として、どこかで大ブレイクするのです。

「急がば回れ」と言うことわざがあるように、
すぐに結果を出そうとすればするほどに、
失敗してしまう。

最近の「効率化」を目指しすぎる人たちは、
短絡的であり、結果が出ないと
すぐにあきらめてしまう。

「非効率」で泥臭い仕事をコツコツ積み上げる人はいない。
これは、実はチャンスなのだ。

効率化にAIは役立つ。
だからこそ、最終的に人間がやるべきことは、
本書に書かれたような「非効率思考」を駆使して、
泥臭い仕事が残されている。

そこができる人が、
AI時代にブレイクできる人。
なのかもしれない。

本書の著者は、
50万部ヒットの書籍PRのプロ、
黒田剛さん。

書籍PR、書籍販促の本というのは、
ほとんど出版されていませんが、
本書を読むと、黒田さんの仕事の実例として、
書籍PRの具体的な方法を、
垣間見ることができます。

これから本を出したい人。
すでに本を出している人は、特に参考になるでしょう。

本をベストセラーにしていくのは、
簡単ではありません。

小さな努力、行動、アクションを、
ちょっとずつ積み上げていく。

一見、「非効率」ですが、その先には、
どこかで指数関数的な爆発が起きる、はず!!
例えば、テレビで取り上げられ、大ブレイクしたり。

書籍販促に限らず、営業などの販売、
全てのビジネスに通じるエッセンスが
注がれている。

とにかく「効率」が重要
と思い込んでいる人に
読んで欲しい1冊。

『非効率思考 相手の心を動かす最高の伝え方』
(黒田剛著、講談社 )

【全動画プレゼント】
あなたの悩みの95%は解決する。
YouTube「樺チャンネル」の全動画5530本のリストをプレゼント中。
今すぐダウンロードしてください。
https://canyon-ex.jp/fx2334/z6j0NW

コメントを残す

*

CAPTCHA