書評/映画評

その脳科学にご用心:脳画像で心はわかるのか 〜 脳科学は万能じゃない!

『その〈脳科学〉にご用心:脳画像で心はわかるのか』。
脳科学ファンにとっては、非常に興味をそそるタイトルの本です。

一言でいうと、
最近の「脳科学」で何でも解明されたように
早合点するのは危険である。

ということが指摘されています。

fMRI(磁気共鳴機能画像法)では、
脳の特定部位での酸素消費の増加を示すだけで、
それ以上の詳しいメカニズムに関しては、
仮説と推測の域を出ない、ということ。

画像診断を使った脳科学研究の限界と問題点を
鋭く指摘した1冊ですが、少々、骨太すぎる気もします。

専門家にも通じる、学術的にも厳密な議論は読み応えがありますが、
一般の読書には、そこまでの議論は必要ないし、
かなり難しく感じられるかもしれません。
 
「専門書」として良書ではありますが、
脳科学の予備知識がある、かなりの読書家以外には、
積極的にはオススメしません。

『その〈脳科学〉にご用心: 脳画像で心はわかるのか』
(サテル・サリー、リリエンフェルド・スコット・O.著、紀伊國屋書店)
https://amzn.to/2kXSPrn