書評/映画評

日本に帰国しました

日本に帰国しました。

時差調整のため、機内ではできるだけ寝ないようにしたので、
機内では、映画を4本見ましたが、
「なんて、自分の映画選びのセンスは凄いんだろう」
と自我自賛したくなるくらい、いい映画を選べました。

特に、『Hidden Figures』が、凄かった。

今回のアメリカ視察で、
ワシントンの航空宇宙博物館で、
アメリカ初の有人宇宙飛行を成功させた
マーキュリー宇宙船が展示されていました。

それを見て思ったのが、
「コンピューターがなかった時代に、どうやって飛ばしたんだろう?
 速度や軌道の計算はどうしていたのだろう?」
という疑問が湧きましたが、
まさにその答えが「この映画」。

人間が全て筆算で計算していたのです。

天才的な計算能力を持った黒人女性キャサリン。

まだ黒人差別が根強く残っていた当時、
人種差別的を受けながらも、その計算能力を認められ、
アメリカ発の有人宇宙船を飛ばす
マーキュリー計画の重要人物になっていく、

という実話を元にした話。

当時の人種差別の凄まじさ。
あるいは、それを乗り越えていく
NASAに勤める黒人女性たちの努力の積み上げ。

そうした個人の力が集まり、
人種問題の廃止につながっていくという、

アメリカの歴史の一部を切り取ったような
ダイナミックな話となり、感動的なラストを迎えます。
 
ラストシーンでは、
隣に乗客がいるにもかかわらず、むせび泣いていました。

今のところ、今年、ナンバーワン!!

機内のパンフには、
「日本公開予定なし」と書かれていましたが、

先程検索してみると、丁度、5日前に
9月に日本公開が決まった
と、ニュースが出ていました。

邦題『ドリーム:私たちのアポロ計画』
https://www.cinemacafe.net/article/2017/05/11/49306.html

今回のアメリカ視察で見てきたジグソーパズルの断片が、
この映画を見ることで一つにまとまるような感触を得ました。

今回のアメリカ視察の最後を締めくくるのに
ふさわしい映画になったと思います。



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