書評/映画評

映画『君の名は。』に改めて感動

昨日は、地上派初放送された『君の名は。』を鑑賞。

もちろん劇場で見ていますが、
久しぶりに見ると、「やはり良い作品だな」と再確認できました。

というか、一回目よりも感動したかも。

ストーリーが複雑なだけに、
一回目は、どうしても「話についてく」のがメインになってしまい、
心理ドラマや美しい情景描写を堪能できていなかったかも。

また、新海監督の『秒速5センチメートル』を見た直後だけに、
それとの比較というか、別な「視点」で見られたのも良かったかも。

私は、やっぱり、やっぱり、
「今を生きる」というテーマに強く共感するのです。

「失って初めてわかる相手の大切さ」です。

二人が、入れ替わりを繰り返していた時は、
ありがたみが全くないし、互いに相手が好きだった
ことにすら気づいていなかった。

しかし、入れ替わりがなくなってから、
猛烈に「寂しさ」を感じ、相手のことが好きだったと気付き、
相手に会いに行くという行動を起こします。

入れ替わりを頻繁にしていたときは、
簡単にコミュニケーションがとれたはずなのに、
楽しい時間は、アッというまに過ぎていく。

結局、その一緒にいる時間のありがたみに、
全てを失ってから気付く、という。

時間というのは、唯一無二。
これは映画なので、「逆戻り」という裏技が使えるけども、
現実では絶対にありえないだけに、
「今」という一瞬を、いかに大切に生きるのか。

それが、後悔しない人生の。
いや、幸せな人生を生きるための最大の法則のように思えます。

いい映画は、何度見てもいいですね。
いや、見るたびに違った風景が見える映画が、
真の良い映画なのかもしれません。

 



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