書評/映画評

ワンダー 君は太陽 ~人は誰でも孤独、そして誰もが認めて欲しいと思っている

【私の映画評は、映画を見ない人も、
読むだけでタメになるエッセンスを入れていますので、
映画ファン意外の方もお読みください。】

 

感動しました。
『ワンダー 君は太陽』。
予想したより、3倍おもしろく、3倍感動しました。

 

予告編を見ると、
顔に生まれつきの障害を持つ少年オギーの成長話と予想されますが、
それは全体の一部。

 

オギーの友人や家族など、オギーを取り込む人たちの群像劇として描くこと、
物事が多面的に見えてくる。

ものすごく深イイ話になっている。
まあ、10回くらいは泣きましたかね。

 

この作品のテーマとして、
物事は多面的に捉えなさい
自分の気持ちだけでなく、相手の気持ちも考えてみようね
というエッセンスが入っていると思いました。

 

以前、『聲の形』というアニメを紹介したときに、
人の円に入れてもらえるかどうか戦々恐々とするのではなく、
自分を中心にした円を自分で描こう!!
という話をしました。

 

本作、それと非常に似ている。

 

初めて学校に通ったオギーは、
「誰も自分に声をかけない」と落ち込みますが、
自分から、誰にも声をかけていないことに気付いていない。

 

後から積極的に、人と話せるようになってはいくのですが、
待っているだけでは、
コミュニケーションがうまくいくはずがないのです。

 

自分から動かないと。

 

いい話が、向こうからやってくる
ということはない。

 

でも、一歩踏み出すと、
手助けしてくれる人はたくさんいる、という。

 

この作品で一番共感したのは、
孤独なのは自分だけではない!」ということ。

 

オギーは「自分は孤独だ」と強く思い込んでいますが、
オギーの友達も、オギーの姉も、そしてその友達も、
誰もが孤独で、誰かと繋がりたいと思っているし、
友達を失わないか戦々恐々としている。

 

この映画を見ると、だれもがそうなんだから、
孤独を気にしすぎたり、怯えすぎたりする必要ないよ。
ということが、よくわかる。

 

誰でも人から嫌われたくないし、孤独を恐れて生きている
それが普通なんだよという、
ものすごく勇気が出てくるテーマを感じました。

 

監督のスティーブン・チョボウスキーは、
小説『ウォール・フラワー』がベストセラーとなり、
自らの作品で監督デビューを果たします。

 

この、『ウォール・フラワー』が、
またものすごくいい映画なのです(必見映画)。

 

『ウォール・フラワー』に加えて
『ワンダー 君は太陽』を見て、
私の中では、最も注目すべき監督の一人となりました。

 

泣ける映画を見たい方は、チョーお勧め。
まあ、見ないと損をする。
そのレベルの映画です。

 

樺沢の評価 ★★★★☆ (星5に近い4・8映画!!)

 

『ワンダー 君は太陽』
まずは、予告編を御覧ください。
https://wonder-movie.jp/

 

 

 

 

 

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