書評/映画評

アンジャッシュ渡部の 大人のための 「いい店」 選び方の極意

飲食店、レストランで
「いい店」をたくさん知っていると、人生が変わります。

すごくおいしい店。
雰囲気の良い店。
とても安らげる店。
コスパのいい店。

「いい店」の基準は、個人によって異なると思いますが、
自分の「お気に入りの店」を何軒か持つことは、
最高の気分転換、ストレス発散にもなるでしょう。

あるいは、そうした店に大切な人を連れて行くと、
あなたの株も大きく上がります。

しかし、本当に「いい店」というのは、
なかなか見つけるのが難しかったりします。

「いい店」を見つけても、予約が困難だったりすると、
行きたいときに行けなかったりします。

ですから、既存の人気店ではないところで、
自分しか知らない、自分だけの隠れ家的な「いい店」を見つけたい、
というのがグルメ人の心理です。

私も膨大なお金と時間を投資して、
数多くのレストランを訪れています。

そして、自分なりの「いい店」の発見法則を
見つけてきました。

苦労に苦労して私が培ってきた”「いい店」の発見法則”。

それが、
『アンジャッシュ渡部の 大人のための 「いい店」 選び方の極意』
(渡部建著、 SBクリエイティブ)
https://amzn.to/2CVnySS
には、惜しげもなく公開されています。

グルメな人というのは、だいたい同じことを考えながら、
食べ歩きをしているのだなあ、ということがまずわかります。

「いい店」を探すのに、「食べログ」を使う人は多いでしょうが、
「食べログ」では「いい店」は見つからないし、
「食べログ」の上位店の多くは、「予約困難店」になっています。

ネットを使わずに、どうやっていい店を見つけるのか?
その全てが、この本には書かれています。

「いい店」を発見するための基本的な法則。
デート、会食、出張などのシュチエーション別。
寿司、和食、イタリアンなど店舗別など、
あらゆる「切り口」で、
「いい店」の選び方が、詳細に解説されています。

これは、「食べ歩き」を趣味にする人には、
必携の1冊といえるでしょう。

この本には、渡部さんの「食」への情熱があふれています。
渡部さんは、年間500軒を食べ歩くといいますから、驚きです。
テレビなどの仕事も相当忙しいでしょう。

自分の自由時間のほとんどを「食べ歩き」に投入し、
「いい店」を発見し、ブログなどで紹介しています。

食への愛。
あるいは、職人やレストランオーナーへの愛情が、
この本にはにじんでいます。

「お店」と「お客さん」との間に、
良好なコミュニケーションを作り、
日本の食文化がもっと盛り上がって欲しいという、
渡部さんの思いが込められています。

例えば、「キャンセルの仕方で良い客かどうかバレる」では、
やむを得ずキャンセルしなければいけないときの対処法が書かれていますが、

人数が減ってしまった場合は、必ず代わりに行ける人を探して、
人数を合わせる。

4人全員がキャンセルになる場合は、
4人で代わり行ってくれる人を、何とか探し出す、と言います。

それでも、キャンセルしなければいけないときは、

#料金の支払いを申し出る
#次回の予約を入れる
#次回来店するときに手土産を持っていく

などの方法が書かれています。
「アテンド王」の異名を持つ渡部さん。
キャンセル一つに、ここまで店に対する「気遣い」をしていたとは、
本当に凄いなあ、と思います。

このくらい「お店」に対する気遣いをして、
ようやく「お店」から愛される客になれる。
それでこそ、真の常連客というわけです。

この本に共感するところは、
「単においしい店を発見するテクニック」ではなく、
お店の人と、良好なコミュニケーション、
あ互いに愛し、愛される人間関係を作ろう!!
というメッセージ性です。

私も、グルメを自称していましたが、
こうした店への「気遣い」が全く足りていなかった、
と思います。

この本を読んで、
さらに「いい店」を発見する「食べ歩き」の楽しみが、
何倍にもなりそうで、ワクワクします。

『アンジャッシュ渡部の 大人のための 「いい店」 選び方の極意
(渡部建著、 SBクリエイティブ)

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