多くの人は、「たくさん文章を書けば文章は上達する」
と思っているかもしれませんが、それは完全な間違いです。
あなたは、自分の文章に自信がありますか?
ほとんどの人は、自分の文章に自信がないと答えます。
では、今まで「文章の書き方」についての本を
読んだことがありますか?
不思議なことに、多くの人は「ない」か、
せいぜい「1冊」と答えます。
自信がないのなら、本を読んで勉強すればいいのに、
なぜか「文章を書くのが苦手」という人ほど、
文章術を勉強していないのです。
あるいは、自分の短所に直面したくない、
心理的な否認があるのかもしれません。
あなたが、文章が下手でも、全く心配ありません。
文章は、誰でも上達します。
ただ、文章上達のためには、2つの要素が必要です。
「文章についての基本を学ぶ」こと。
そして、「たくさん文章を書く」ということです。
多くの人は、「たくさん文章を書けば文章は上達する」
と思っているかもしれませんが、
それは完全な間違いです。
「文章についての基本を学ぶ」ことなしに、
「書く」ことの数稽古をしても、全く意味がありません。
誰にも習わないで、
ゴルフの打ちっぱなしに毎日通って、
完全な我流で上達しますか?
間違いなく、上達しません。
文章も同じです。
文章の基本を学ばずに、毎日、1時間文章を書いても、
ほとんど上達しないのです。
あなたは、メール、企画書、ビジネス文書など、
おそらく毎日1時間以上文章を書いていると思いますが。
それが全く「文章の上達」につながらないのです。
だって、我流だから。
もったいないですね。
毎日1時間。1年間で300時間以上の時間の無駄です。
しかし、「文章についての基本を学ぶ」。
「文章の書き方」についての本を何冊か読んだ上で、
文章の書き方の「基本法則」を学んだ上で、
毎日1時間以上文章を書くとするならば、
数ヶ月もすれば、相当、文章は上達するでしょう。
毎日4000字以上文章を書き続ける
ベストセラー作家の私が、保証します。
さて、文章を上達したいあなたが読む本としてお勧めしたいのが、
『あなたの文章が劇的に変わる5つの方法』
(尾藤克之著、三笠書房)
https://amzn.to/2mrucpK
です。
言論プラットフューム『アゴラ』のコラムニストで、
毎日のように「Yahoo!ニュース」や「グノシー」で
バズる記事を書き続けている、
プロフェッショナル・ライターの尾藤克之さんが、
その文章術を惜しみなく公開しています。
この本を読んで私は、「文章の基本」。
そして、「伝わる文章の奥義」というものは、同じなんだ!
ということを確信しました。
なぜならば、普段、私が文章を書くうえで、
細心の注意を払っていることがらが、この本には、
ほぼ網羅的に書かれていたからです。
この本から、
「これは重要だ!」という文章術を、いくつか列挙してみましょう。
#文章のゴールは「行動を促す」こと。
ワクワクすようなイメージをふくらませることができるのが、良い文章。(P10)
←読者が行動しない本は、意味がありません。
「行動」「人を動かす」のが、文章の目的。全く同感です。
#難解な言葉を使わずに説明できる。それが文章のプロ。(P28)
←全く同感です。樺沢も「わかりやすさが命」と思って文章を書いています。
「わかりやすさ」のために、膨大な時間を推敲にあてます。
#「具体的な数値」を盛り込むと、圧倒的に伝わりやすくなる。(P73)
←樺沢のメルマガ、著書でも、「具体的な数値」を盛り込むよう、
毎日意識して書いています
#効果的な読点で読みやすさアップ! (P84)
←文章の読みやすさは、読点で決まります。
私も本を書く時は、読点については、最も意識します。
読点の打ち方で、ベストセラーになるかならないかが決まる、
と言っても、過言ではありません。
#心をつかむ「フック」に全力を傾ける! (P92)
←言われれば当たり前ですが、他の人のFacebookやブログを見る限り、
考えている人は、ごく一部の人だけです。
#読者のメリットを考えよう! (P125)
←私は「ベネフィット」という言葉を使いますが、
本が売れるかどうか、ベストセラーになるかどうかは、
読者の「ベネフィット」をつかんでいるかどうかが全てです。
「ベネフィット」が本の価格よりもはるかに大きければ、
誰でもその本を買います。
#「私はこれを伝えたい!」という強い信念が大事! (P144)
←文章に、書き手の「情熱」がにじみます。
あるいは、いかに自分の「情熱」を文章ににじませるのか。
共感される文章を書くための、究極奥義です。
ということで、上手な文章を書く上で、必要なテクニックが、
この本には網羅されていると言っても過言ではないでしょう。
本書は、単なる理論だけではなく、実例も非常に多いので初心者にもわかりやすい。
また、企画書、報告書などのビジネス文書、さらにメール、SNSなど
「幅広い文章」の書き方として応用できる点で、
全てのサラリーマン、ビジネスマンの役に立つように書かれています。
「文章が上達したい」と思う人は、とにかく一読して欲しい。
明日から、文章を書くのが楽しくてしょうがなくなるはずです。