精神医学心の話

朝の目覚めをスッキリさせる、最も簡単な方法

先日、「朝の目覚めが悪い人は・・・」
というYouTube動画をアップしたところ、2,800回も再生されました。

これは、「朝の目覚めが悪い」
と悩んでいる人が多いということだと思います。

「朝の目覚めが悪い」と、午前中
ズーッとボーッとした状態で過ごすことになります。

本来であれば、起床後、

2~3時間はもっと集中力が高まり仕事がはかどる
「脳のゴールデンタイム」と言われますが、
朝起きの悪い人は、
「脳のゴールデンタイム」を活用することが全くできないのです。

午前中、バリバリ仕事をこなすのか。
午前中、ボーッとして仕事に集中できないのか。
あなたの一生を左右するくらいの違いとなるはずです。
「朝の目覚め」を良くする方法というのは、
いくつかあるのですが、今日はその中でも、
最も簡単にできて、最も効果的な方法を紹介します。

その方法とは





「カーテンを開けて眠る」ということです。

「えっ、そんなことで、朝の目覚めがスッキリするの?」
と思った人も多いでしょうが、
この方法の効果は絶大で、脳科学的な根拠もあります。

カーテンオープン起床術

寝る前にカーテンを開けるだけなので、
5秒もあればできるので、
こんな簡単なことはありません。

なぜ、カーテンを開けて眠ると
スッキリと目が覚めて寝起きがよくなるのでしょう。

朝日と目覚めの関係。
これは、セロトニンという脳内物質と深く関わっています。

セロトニンは、
睡眠と覚醒をコントロールする脳内物質です。

日が昇り太陽からの光刺激が、網膜から入ると、
その刺激が中脳から脳幹にある「縫線核」
という部分に伝わり、
セロトニンの合成がスタートします。

セロトニンは「脳のオーケストラの指揮者」
とも言われます。

睡眠と覚醒のリズム、
身体の一日のリズムを司る指揮者です。

指揮者

オーケストラの演奏は、
指揮者のタクトの一振りからスタートします。

脳の「覚醒」という演奏は、「光刺激」が合図となって、
縫線核がタクトの最初の一振りとなる
「セロトニンの合成をスタートしなさい」
という司令を出し、一日の活動がスタートするのです。

セロトニンは日の出とともに合成と分泌が盛んになり、
午後から夜にかけては、その活性は低下し、
夜間のノンレム睡眠では全く分泌されなくなります。

セロトニンが分泌されると
「今日も一日頑張るぞ」という気持ちになります。

身体にも力がみなぎり、
ハツラツとした気分となります。

セロトニンの役割

頭もスッキリとして、すぐに仕事をスタートできる
状態になります。

セロトニンが下がると、気分は憂鬱となります。
何もしたくない。フトンから出たくない、
このままずっと寝ていたいというのは、
セロトニン神経が弱っている証拠です。

セロトニン神経が弱った状態。
それが長期化して、さらにセロトニンの分泌が悪化する
ことで「うつ病」になります。

「うつ病」患者さんに共通する特徴ですが、
「朝起きるのがつらい」ということをよく言います。
当然、やる気もなく、元気もなく、活力も全く湧きません。

朝、起きた直後というのは、
脳内のセロトニン濃度が一日で一番低い。

つまり、ほぼゼロの状態なのです。

朝起きて「気分が悪い」「起きたくない」「
もっと寝ていたい」と思うのは、
脳内のセロトニンがほぼゼロなので、当然の反応です。

カーテンを閉めて寝ると、
目覚まし時計でたたおき起こされた瞬間には、
網膜から光刺激が入っていませんから、
脳内はセロトニンがゼロの状態。
ですから、気分がものすごく悪いのです。

しかし、カーテンを開けて寝るとどうでしょう?

朝日が昇り、窓から光が張ってきます。
まぶたを閉じていたとしても、
網膜には光刺激が入ってきますので、
「縫線核」でのセロトニン合成はスタートします。

目が覚めてきて「さあ、起きようか」と思った時には、
脳の中のセロトニン濃度はアップしてきています。

セロトニンは気分と密接に結びついていますので、
さわやかな気分で起きることができるのです。

私は自分のノウハウが正しいのか、
常に自分で実験して検証しています。

昨日の夜、明朝、温度が冷え込むということで、
カーテンを閉めて寝ました。

カーテンを開けて寝ると、
冷気がドンドン窓から入ってきますので。

そして、今朝。
どうだったでしょう?

いつもは、目覚まし時計が鳴る前に
自然に目が覚めているのに、
今日は、目覚ましの音に叩き起こされました。

そして、気分も物凄く悪いのです。
「カーテンを開けて寝るとこんなにも違うのか」と、
再確認したのです。

「朝の目覚めが悪い人」は、是非
「カーテンを開けて寝る」ということをやってみてください。
非常に効果が高い方法です。
追伸

「カーテンを開けて寝ても、効果がない」
という人は・・・。

以上の「カーテンオープン」起床術は、
1月14日に開催され、なんと100人が参加した、
「精神科医が教える究極の時間術セミナー」で
お話した内容をまとめたものです。

もし、カーテンを開けて寝ても効果がない
という場合は、心配ありません。

樺沢流「朝スッキリ起床術」は、
全部で6個の方法がありますので、
本当に朝が弱い人は、このうちの複数を組み合わせると、
必ず、朝の目覚めがスッキリします。

もちろん、私の仕事術は、
全て脳科学的な裏付けがありますので
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