精神医学心の話

睡眠不足で死亡率5倍!

睡眠は7時間とろう!

睡眠不足になると、
癌のリスクは、6倍。
脳卒中のリスクが、4倍。
心筋梗塞のリスクが、3倍。
高血圧のリスクが、2倍。
糖尿病のリスクが、3倍以上へと跳ね上がります。

不眠は、万病の元です。
不眠を続けることは、命を削ることに等しいのです。
 
ということを繰り返しお伝えしています。

それに対して、

「家族のために、愛する人のために、
 自身の夢の為に命を削って働いていけないんですか?」

というコメントをいただきました。

貴重なコメント、ありがとうございます。

重要な論文を紹介しておきましょう。

2010年の「SLEEP」誌で発表された、
ペンシルバニア州立大学睡眠研究治療センター所長の
ブゴンツァス博士の研究を紹介します。
 
「SLEEP」という雑誌は、睡眠の世界では、
最も権威のある雑誌として知られます。。

20〜100歳の男性から無作為に741人を選び(平均年齢50歳)、
14年間フォローしました。
 
その人たちの中で、
睡眠時間6時間以上の人たちの死亡率は9.1%でした。

それに対して、
睡眠時間6時間未満の死亡率は、なんと51.1%だったのです。

睡眠不足による死亡率は、なんと5・4倍です!!

これは、驚愕のデータだと思います。

ザックリわかりやすく言うと、
50歳で「6時間未満の睡眠の男性」は64歳までに半分は死ぬ!
ということです。

働き盛りの男性が、
睡眠時間を削って仕事をすれば、
退職の65歳まで生きられないかもしれない、
というこです。

「家族のために頑張る」といっても、
子供が大学を卒業しないうちに死んでしまっては、
家族に対する責任もあったものではありません。

それでも、いいのですか?

睡眠を削るということは、命を削るということと同じなのです。

1、2年、寿命を削るくらいであれば、
頑張って働いてもいいかもしれませんが、
実際はかなり深刻です。

喫煙者の非喫煙者に対する死亡率は、約2倍です。
そして、
喫煙者は非喫煙者と比べて、平均寿命で約10年短くなる、
という研究があります。

死亡率2倍で、10年の寿命短縮。

睡眠不足による死亡率上昇の数値。
日本人を対象にした自治医大の研究では、
死亡率約2・4倍という数字が出ています。

5・4倍も2・4倍も、
いずれも喫煙の死亡リスクを上回るのです。

睡眠不足は、喫煙よりも、はるかに健康に悪いのです。

ということで、
「1日7時間睡眠は必須」なのです。