「HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン )について教えて下さい」
「自分は、HSPかもしれません。HSPについて教えて下さい」
という、質問は多いです。
しかし、メルマガでも動画でも、
一度もHSPについて取り上げたことはありません。
なぜかというと、中途半端、不完全、不十分な情報をみなさんが手にすることで、
より「自分はHSPかも」という人が、さらに大量発生して、
悪循環を生むからです。
テレビやネットは、「気軽に情報が得られる」反面、
紹介できる時間や字数に制限がある。
つまり、ダイジェスト的にしか紹介できないのです。
そこで、HSPとかADHDとか、
スポット的に取り上げられても、
不十分な情報しか伝わらずに、
必ず「HSPかも」「ADHDかも」と不安になる人を大量発生させます。
だから、
「HSPかも」と思った人は、「HSPについて詳しく書かれた本」を一冊読むべき。
「ADHDかも」と思った人は、「ADHDについて詳しく書かれた本」を一冊読むべき。
これが、私がお勧めする解決法です。
そうすれば、自分は「HSPかどうか」とその対処法も含めて、
総括的に理解できます。
もう一つ注意すべきは、
「HSP」といった概念は、人は不安にするために作られたものではなく、
人を安心させるために作られたものです。
今まで、細かいことばかりを気にして、
うまく行かない人生を送っていた人が、
HSPという状態で、他にもたくさん同じような人がいる
ということを知って、「安心」する。
そして、それについての対処法を学び、
うまく社会適応していく。
そのための「新概念」です。
しかし、
ブログ記事で、「HSPの自己診断チェック」みたいのがあったとき、
「自分が当てはまるかどうか」の部分だけみて、
ほとんどの人はその記事を最後まで読まないのです。
全人口の約20%の人がHSP。
HSPは、病気ではない。
ということが必ず書かれているはずですが、その部分を読まないから、
「HSPは病気でしょうか?」
「HSPに当てはまるので、病院に行った方がいいでしようか」
といった、全く見当違いな心配をする人が、たくさん現れるのです。
「情報発信者」の伝える側の問題。
そして、「情報受信者」の情報の受け取り方の問題。
この2つがうまく噛み合わせずに
「病気かもしれない」人を大量に生んでいます。
病気や症候群を診断するのは、その人の一生の問題に関わるので、
専門家でもない素人が、ブログなどで中途半端に伝えるのは、
「社会悪」でしかないのです。
そして、受け取る側も、記事の一部分だけ読んで、
勝手に「当てはまっている」と思い込んで
不安や心配な状態に陥るのは、
医学とは無関係の「一人よがり」。
自分で勝手に「不安」を作り出して、落ち込んでいる。
先日配信した、
『チュートリアル徳井義実はADHDか?』(23分45秒)
は、私がはじめてADHDについて詳しく解説した動画ですが、
「ADHDの診断」について、過不足なく語ると、
23分もかかります。
また、こうした動画も、一部分しか見ないと、間違った中途半端な
誤解を自分で作り出すことになりますから、
見るのでしたら、最後まできちんと見てほしいのです。
ということで、本日はHSPについてお伝えします。
(ここから、ようやく本題)
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン )とは、
生まれつき敏感で、周囲からの刺激や他人の感情を
過度に受け取ってしまう人のこと。
1996年にエレイン・N・アーロン博士が考案した概念です。
全人口の約15~20%がHSPと言われるように、
極めて多い。
血液型B型と同じくらいいるのです。
この概念が、精神科医の間で広く受け入れられているかは不明で、
むしろ精神科医は「病気」「精神病理」を扱う関係上、
あまりHSPには無関心。
むしろ心理カウンセラーなど、心理領域の人に広がっている印象です。
『チュートリアル徳井義実はADHDか?』(23分45秒)
https://youtu.be/lLP_rIfIO_A
でも述べたように、
精神科において「病気」とは、
「社会生活に支障をきたす」人をさすので、
「敏感性が強い」というだけでは、病気とは言えません。
また、病気ではないので、
精神科の診断基準に掲載されているわけでもありません。
過敏性が強まって会社行けませんとかいう場合は、
精神科の治療の対象にもるかもしれませんが、
その原因はもはやHSPではなく、別な診断名がつくでしょう。
つまり、
「HSPは、心配するような状態ではない!」
ということ。
5人に1人がHSPなんだから。
では、どんな人がHSPなのか?
HSPは、以下の4つの特徴を有します。
1 考え方が複雑で、深く考えてから行動する
2 刺激に敏感で疲れやすい
3 人の気持ちに振り回されやすく、共感しやすい
4 あらゆる感覚が鋭い
あなたも、いくつか当てはまったかもしれません。
しかし、重要なのは、これが4つとも全て当てはまらないと、
HSPとは言えないのです。
以上のうち、3つしか当てはまらない人は、
ただの「内向的な人」です。
「4つとも全て当てはまらないとHSPとは言えない」のに
ほとんどの人は、3つ当てはまっただけで、
「自分はHSPかも?」と言い出すのです。
日本語、読めますか?
「4つとも全て当てはまらないとHSPとは言えない」
です。
でも、3つ当てはまったただけで、多くの人は、
「自分はHSPかも」と言います。
3つ当てはまって不安だという方。
4つ全てが当てはまったという方は、、
アーロン博士が提唱した「HSPの自己診断」がありますので、
やってみると良いでしょう。
https://hsp-channel.com/2018/11/26/hsphss-selfchecklist/
HSPの4つの特徴ですが、
別に悪いことではないのです。
ミュージシャンやアーティストの方は、HSPが多いです。
「刺激に敏感」「あらゆる感覚がするどい」は、
疲れやすいという意味では「短所」ですが、
ミュージシャンやアーティストにとっては、
完全に「才能」です。
そこを、上手に活かせれば、社会的に活躍できる人になるし、
うまく使えないと「他人の感情に振りまわされ、傷つきやすい人」で
終わってしまうかもしれません。
HSPは、「性格」というか、
神経の過敏性、情報認知の特性と言われています。
(人間以外の100以上の生物にも、HSPが認められるからです)。
HSPは、心配ない。
と言われても、他人に振り回されたり、嫌な気持ちになったり、
精神的に疲れたりと、マイナス面も多い。
では、どうすればいいのか?
「対処法」については、次のメルマガで。
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