書評/映画評

元祖自己啓発本 カーネギーの『人を動かす』

累計3千万部超の世界的大ベストセラー。
「自己啓発本」の元祖とも言える1冊。

デール・カーネギーの『人を動かす』。

次の新刊で引用しようと思い、久しぶりに読み直して見ましたが、
非常に良い本だと思います。

1936年出版。80年以上前に書かれた本でありますが、
全く古さを感じさせません。

♯ 他人を変えるより自分を変える。
♯ 相手の立場で考える。
♯ 人を認める。人をほめる。
♯ 笑顔が重要。
♯ 批判や非難をしない。

自己啓発本を読み慣れた人には、
「当たり前」のことばかりが書かれてますが、
その「当たり前」の原点が、元祖が、
この『人を動かす』にあるわけです。

自己啓発本を読み慣れた人が、
その「原点」に立ち返るという意味で読んでみるのもいいでしょう。

あるいは、普段、ビジネス書や自己啓発書を全く読まない人が読む、
最初の一冊としてもお勧めです。

翻訳は、難しい、わかりにくい、理解しづらく冗長というイメージが
ありますが、『人を動かす 完全版』は、翻訳も読みやすく、
4ページくらい1項目になっていて、
項目の最後にまとめの1行が入る。

最近のビジネス書のような作りになっているので、
普段、読書をしない人でも、読みやすい本になっています。

よく「人を変えたい」という質問が寄せられます。

「夫が片付けをしないので、夫に片付けをさせたい」
「部下のしごとが遅いので、もっとてきぱき動くように変えたい」
「子供がきちんと宿題をするように変えたい」

本人が変わりたくもないのに。
人を変えるというのは、無理だと思います。

ただ、
夫の性格が全く変わらなくとも「片付けをするようになる」。
部下がてきぱきと働くようになる。
子供が宿題をするようになる。
ことは、十分にあり得る話です。

それが、「人を動かす」ということ。

「人を変える」のは簡単ではないけども、
「人を動かす」なら、できそうじゃないですか?

 本書には「人を変える9つの方法」「敵を味方に変える方法」
「人に好かれる6つの方法」「相手を自分の考え方に同調させる12の方法」
などが書かれています。

人にどう影響を与え、相手の感情や考え方を変えて、
最終的に行動を変える。
それが、人を動かすということです。

人を動かすためには、相手の立場で考え、
相手を信頼し、リスペクトする。
人を認め、人をほめる。

言われると当たり前のことですが、
実際にできている人は、10%くらいでしょうか。

80年以上がたち、その間に似たような話が、
千冊以上の本で語られてきたのに、人間というものは、
そう簡単には変われないのか、と改めて思います。

会社、夫婦、親子。
人と接する上で、相手を上手に「動かす」ことができれば、
ストレスもなく、人間関係がうまくいくことは間違いない。

そんな、「人を動かす」ための基本中の基本を
知っていることは、非常に意味あることだと思います。

人を動かす 完全版』 (D・カーネギー著、新潮社)

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コメント

  1. megumama より:

    樺沢先生。教えていただきありがとうございます。

  2. ぴよこ より:

    とても素敵ですね。私も読んでみたいと思います。
    自分の体調の悪さを、周りに助けを求める前に、自分を変えたいです。
    ありがとうございました。

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