ここ数年、「仏教」が盛り上がっています。
僧侶が書いた感情のコントロールの本がベストセラーとなり、
仏教や僧侶らにフォーカスしたテレビ番組も登場しました。
禅や瞑想などの本にも注目が集まり、
「瞑想」「マインドフルネス」に関しては、
来年以降、さらに盛り上がることは確実です。
仏教や禅や瞑想に感心のある人は多いでしょうが、
では「仏教ってどういう教え?」と聞かれて、
それをわかりやすく説明できる人は、非常に少ないと思うのです。
私にもできません。
そんな中、お笑い芸人「笑い飯」の哲夫さんが書いた
「ブッダも笑う仏教のはなし」(サンマーク出版)は、
ものすごくわかりやすく仏教が説明されています。
それもお笑い芸人の語り口そのままですから、
おもしろくし、読みやすい。
「ちょっとふざけすぎしゃないか」と思うくらいの脱線ぶり。
しかし、「ああ、その例えなら。よくわかる」と、いちいち納得してしまいます。
もちろん、「笑い」も大量に盛り込まれていて、
「ブッダも笑う」というタイトル通り、
これを読めば、ブッダも笑うはずです(笑)。
「難しいことを、わかりやすく説明する」というのは、
とても難しいことです。
私も本を執筆するたびに、
「わかりやすく説明する」ことに心血を注いでいるので、
そのたいへんさはよくわかります。
「よく難しい仏教の教えを、ここまでわかりやすく説明できたな」
という点でも非常に印象深い一冊です。
そして、
それをお笑い芸人が書いているという意外さ。
というか、「お笑い芸人」の語り口があって
この「おもしろさ」「読みやすさ」「わかりやすさ」が
実現したともいえるのでしょう。
仏教の全体像をわかりやすく理解したい。
という人には、うってつけの一冊です。