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危機管理能力が問われた1日

昨日の関東圏での大雪。
大丈夫でしたか?

ここ数年で最大の大雪ということが予想されていましたから、
交通が麻痺して大パニックになるだろうな、と予想していましたが、
やはりその通りになりましたね。

バスに1時間以上とじこめられたり、
帰宅に3時間以上かかった人も多かったようです。

都内だけで889件の交通事故が発生したそうです。
(警察に届けられたものの集計ですから、実際にはもっと多いはず)。
私は、午後から家の近くのカフェでカフェ仕事をしていましたが、
18時には歩いて3分で帰宅しました。

午後9時くらいには雪の勢いが収まりましたのでよかったですが、
もしこれが一晩中、降り続いていたとしたら・・・。

夏タイヤで外出した人は、、
雪道で動きがどれず、死者も出たことでしょう。

これだけ、事前に大雪が予想されているのに、
ほとんどの人が、「それを回避できなかった」というのは、
深刻に考えるべき点があると思います。

私は北海道出身なので、雪に対しての備えができている
ということもあるでしょうが、
10センチ、20センチの雪が降ると予想されているのに、
スタッドレスでもなく、チェーンも持たずに、
夏タイヤで外出する、というのが信じられない。

例えるなら、真冬に裸足で外出するようなものです。
当然スリップするし、追突事故にもつながります。
また、転倒による怪我人も続出し、
関東でのけが人は約720人を越えたそうです。

これも、滑りづらい靴をはく、ということで、
かなり防げる話です。
「会社があるので、通勤しなければいけない」
というサラリーマンの気持ちもわかります。

社員の命を守るために、
「臨時休業」にする会社があってもいいのに、
そうした臨機応変な会社はほとんどなかったようです。

午後からあわてて「帰宅命令」だすくらいなら、
朝から「自宅待機」命名を出すべきなのに。
あらかじめ予報が出ているのに、何の対応もできないとしたら、
予報の意味もありません。

北朝鮮が東京にミサイルを打ち込むという予報が出ても、
ほとんどの人は、
国の外出禁止命令か、会社からの指示でもないかぎり、
普通に出勤するのでしょうね。

今回、午後になって多くの会社が「帰宅命令」を出したせいで、
駅に人が殺到して、余計に混乱。
入場制限をする事態になりました。
今回の一件で思ったのは、
「みんなと同じ行動をとるのは危険」
ということです。

もし私が渋谷にいたとしたら、
駅の混乱した状況を見て、
即座にカフェに入ってカフェ仕事をしていたでしょう。

9時くらいから降雪が軽くなるという情報がありましたし、
私の電車はメトロなので、さすがに大雪で「地下鉄」は
とまらないでしょうから、何時間か待てば普通に運行するだろう
ことは予想可能です。
(地上を走るJRで通勤している人は別でしょうが)
花火大会でも、多くの人は、終了直後に駅に向い、
1時間待ちの行列ができます。

私は、いつも花火大会では、終了後もその場所で、
ビールとおつまみで1時間ほど飲んでから、
悠然と駅に向かいます。

そうすると、駅はガラガラです。
花火大会の駅の混雑というのを見たことがありません。

ほとんどの人は、何も考えずに、ただ駅に向かって、
電車に乗っているのではないでしょうか。

そんなわけで、
危機管理能力がなさすぎる人が多すぎる!

「予想して行動する」のではなく、
全て「起こってから行動する」から、
ひどい目にあうのです。

これって、実は病気の予防と全く同じなのです。

病気の症状がないときは、
病気の予防なんか全く考えずに、
身体に悪い生活習慣のオンパレード。

しかし、実際に「病気」を発病してから、
大慌てするという。

災害時の危機管理能力も
病気を予防する能力も全く同じ。

村上春樹がいう「創造力の欠如」です。

災害も健康も、起こってからあわてるのではなく、
創造力をはたかせて、「準備」すべき。

準備、予防によって、避けられる災難はたくさんあります。



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