オックスフォード大学の研究
今後20年で、「人工知能によって47%の人が仕事を失う」。
新聞、雑誌、ネット上など、いたるところで引用されているので、
聞いたことがある人も多いと思います。
これの研究に対する
学習院大学経済学部経営学科教授の守島基博氏の反論が
興味深い。
【日本の今】AIと雇用
https://www.yomiuri.co.jp/adv/gakushuin/opinion/op090/page_01.html
オックスフォード大学の研究では、
「コスト無しで、技術が人に取って代わると想定」、
つまり論理上、AIによって代替可能な職業を算出したにすぎない。
つまり、AIが非常に高価なものであるとすれば・・・。
AIに頼めば、100万円かかる。
人間がやれば、10万円ですむのなら、誰もAIに頼まない。
「職務モデル」と「タスクモデル」の話も興味深い。
「職務モデル」とは、一つの職業の「全てのタスク」を
AIが受け持つというもの。
「タスクモデル」とは、一つの職業の「いくかつのタスク」を
AIが受け持つというもの。
いろいろな職業の中で、
「機械で代替できないタスクが必ずある」ので、
100%、完全にAIにとって変わるのは、そう簡単ではない、
と言います。
少なくとも、それが実現するまでには、
かなりの時間がかかりそうです。
当面は、多くの業種の、一部分のタスクをAIが受け持つ、
という状態が続くのです。
面倒くさい単純計算とか、雑務、単純作業。
そうしたものを、AIが受け持ってくれる。
人間は、機械に代替不能な、
「クリエティブ」な部分に集中できるようになる!
生産性も大幅にアップする、
ということは、
「自由な時間」が増え、収入も増える
ということを意味します。
例えば、私の作家業で言うと、
音声認識が進んで、ほとんど修正の必要もなく
スラスラと音声入力ができるようなり、
誤字脱字のチェックなども、高い精度でできるようになれば、
本を書くスピードが2倍以上に上がるでしょう。
働く時間は同じで、
生産性が2倍で、収入が2倍になるという。
このように、AIは人類を滅ぼす脅威でなく、
私たちをサポートしてくれる強力な秘書であり、
執事であり、業務代行屋と考えられます。
そして、業務のサポーターという意味では、
AIスピーカーもそうなるし、
2018年からAI関連商品、AI関連サービスが
続出すると言えるでしょう。
ということで、
これからおとずれるAIの時代。
不安が多いという人もいますが、
わたしはワクワクが止まりません。