書評/映画評

爆弾 ~高度な心理戦がおもしろい!

『爆弾』、おもしろかった!
 
酔っ払いで逮捕された平凡な男
「スズキタゴサク」(佐藤二朗)。
なぜか、爆破事件を、次々と予告する。
 
謎の男スズキと、
警察エリートたちとの、高度な心理戦。
 
スズキとは、何者か? 
この男に爆弾は作れない。共犯者は?
そもそも、動機は何だ?
わざと警察に捕まった理由は?
そして、次の爆破は、阻止できるのか?
謎が謎を呼ぶ。
  
半分は尋問シーン(会話シーン)だが、
全く退屈させない、
超スリリングな展開で、ラストになだれこむ。
 
佐藤二朗の存在感が、めっちゃ怪しい。
普通じゃない。こいつ犯人だろう!
  
その先入観!
明らかにスズキの策略にはまっている。
そして、本作の策略に。
  
心理学では、第一印象で90%決まる
と言われます。
 
私に響いたテーマは、
「第一印象」と「偏見」です。
 
佐藤二朗演じる怪しげな男は犯人だろう
・・・という外見差別、偏見。
 
パリッとしたスーツとネクタイで
ダンディな外見。
渡部篤郎演じる、警視庁のエリート刑事。
こいつは、頼りになりそうだ。
実際は、どうなのか?
 
もじゃもじゃ頭で、この人大丈夫?
かなりKYな雰囲気で場違いな刑事(山田裕貴)。
しかし、実際は天才。
キレキレの推理で、スズキを追い詰める。
  
社会的弱者に対する差別、偏見。
あるいは、誹謗、中傷、バッシング。
 
外見や印象だけで、人を差別し、
誹謗、中傷の加害者となり、
人を追い詰めていく。
日本という社会の怖ろしさ。
  
そして、それは他人事ではなく、
我々一人一人も当事者であり、
加害者になりうる。
 
あるいは、社会的な仮面(ペルソナ)を
つけて生きているが、
その仮面が、スズキによって剥がされるのだ。

スズキと刑事たちの心理戦がすさまじかった。
よくできた映画だ。

『爆弾』樺沢の評価は・・・・・・ ★★★★☆ (4・5)

『爆弾』予告編を見てみる
https://youtu.be/wG2nM6QduOY

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