魂をゆさぶられる映画を見ました。
『糸』。中島みゆきの名曲「糸」をモチーフに、
運命の糸を描き出した作品。
北海道出身の有名人といえば。
今なら、大泉洋でしょうが、私の世代だと中島みゆき、松山千春。
中島みゆき世代ということもあるし、私も同じ札幌出身だし、
それだけど共感度が高まるけども、
さらに舞台が「美瑛」で「函館」もたびたび出てきて
道産子としては、超共感ポイント満載。
そして、小松菜奈の存在感と可愛らしさが半端ない。
自分の人生の分岐点で失敗したときや、落ち込んでいた時に、
流れていた曲って妙に記憶に残っている。
その曲を聴くたびに、昔の出来事を思い出したりして。
そんな「音楽」と「記憶」の関連効果を、
この作品では非常にうまく使っているのです。
とにかく、すれ違い続ける2人。
普通の映画だと、「さっさと告れ!」で一蹴したくなるのですから、
本作では実に2人のタイミングが悪い。告白どころか、本心を伝える
ことすらはばかられる状態。正に「すれ違い」の連続。
若い人がこの映画をどう見るかはわからないけども、
私のようなおじさんが見ると、
「運命の糸」って間違いなくあるよね、と思う。
しかし、「運命の糸」×「決断」なのです。
チャンスがあっても、決断しないとチャンスは去って行く。
10年ぶりに偶然に出会うとか、
それはどうみても「運命の糸」なんだから、
決断し、行動しないと。
という猛烈、ポジティブなメッセージを私は受け取りました。
そして、非常に幸福な気分に浸ったのです。
本作に出てくる人物は、みんな前向きでハートフル。
最初は、みんな「普通」なんだけど。
それが、徐々に明らかにされていくところに、
心が揺さぶられる。
人生捨てたもんじゃない。
でも、ポジティブな感覚で生きていないと、
絶好のチャンスが来たときに気づけなかったりする。
そんなことを教えてくれる。深い作品。
本作の「平成」の31年間を振り返るというコンセプトもおもしろい。
もし「令和」を振り返る映画が作られたとき、
「昔、コロナウイルスというのが凄く広がったらしいよ」
というシーンが入るのだろうか。
そんな「時代」を俯瞰する視点がもてれば、
たいへんな時代も何とかのり超えてゆく勇気が
得られるんじゃないかな。
挿入歌の中島みゆきの「時代」が、また心に響く。
この素晴らしい作品を、
多くの人に見て欲しいと思います。
『糸』 樺沢の評価は・・・ ★★★★☆ (4・5)
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