書評/映画評

読むだけでは「読書」ではない

昨日、『絶対にミスをしない人の脳の習慣』感想キャンペーン
優秀賞の方3人を、樺沢が大好きな都内屈指のインド料理店にて、
「食事会」に招待させていただきました。

インプット、アウトプット、勉強法、仕事術に関して、
直接、いろいろとアドバイスをさせていただきました。

さて、昨日、わざわざ静岡から足を運んでくださった、
受賞者の渡邊和仁さんの感想文を、
まだ紹介していませんでしたので、公開したいと思います。

 

最近マルチタスクが多くなっていることに気づいた。

どんなに焦っていても一つ一つ仕事をこなしていくように改善しようと思った。

また、脳が疲れており、自分が脳疲労状態になっていることに気づくことができた。
睡眠時間が足りていないのと、スマホやタブレット(iPad)で余計な情報を
インプットしすぎている点に対して改善が必要だと感じた。

【今後のアクション】
(1) ToDoリストを活用し、マルチタスクを避ける
(2) スマホ、PC、iPadを使う時間は1日1時間以下にする
(3) 7時間睡眠をとる

【実践後】
今週実践してみた結果は以下のとおり。先週までと比べて集中力が高まり、
生産性の向上を実感できている。

(1) ToDoリストを活用し、マルチタスクを避ける
→ ◯(おおむね実践できている)

前日に書かないと、家でToDoが気になってしまうため、帰宅前にToDoリストを更新し、
印刷するという方法をとった。

また、マルチタスクを避けるために以下の対策をした。
・メールソフトは見る時以外は閉じておき、着信通知がこないようにする
・デスクトップにファイルをおかず、背景も単色にする
・そのタスク以外のフォルダは全て閉じる
・ToDoリストおよび実施中のタスクに関係する書類のみ机に置く

まず、マルチタスクの原因となっていたメール通知を消すことで、
目の前の作業に集中できるようになった。

また、いろいろなフォルダをPC上で開きっぱなしだと、
つい別の作業フォルダに目がいってしまっていたため、
これも閉じることで一つのタスクに集中できた。

一方でToDoリスト自体が気になり、他のタスクが目に入って、
意識がそちらに向いてしまうこともあった。

ToDoリストについては実施中のタスクのみ常に目に入るようにすべきだった。

対策としてホワイトボードの活用が推奨されていたが、
スペースの都合上設置が難しいため、
代わりにメモ用紙に実施中のToDoを書くようにしたい。

ToDoリスト自体は引き出しにしまっておき、
作業がひと段落したら取り出して次のタスクを確認するようにしたい。

(2) スマホ、PC、iPadを使う時間は1日1時間以下にする
→ △(できていない日もある)

以下の対策を行った。
・無駄だと感じたブックマークや常時開いているサイトのタブを削除
・朝目が覚めてから起きるまでの間にiPadを見ている時間が15分程度あったため、
それをやめる

ブックマークを削除し、常時開いていたタブを閉じることで、
余計な記事を見ることはなくなった。

一方、朝はまだ少しスマホやiPadを見てしまうので、
そこは物理的にベッドから機器を遠ざけることで直していきたい。

十分できていない点もあるが、余計な情報を入れないことで
集中力の持続時間が長くなったように感じるため、継続していきたい。

(3) 7時間睡眠をとる
→ △(おおむね実践できているが、寝る前の習慣は課題が残る)

10時半~5時半で7時間睡眠をとっている。

睡眠時間を長くしたことで、集中力が高まっているのを実感できているため、
仕事の生産性も上がった。

その一方で、寝る時間を確保するために早めに帰宅しようと試みているが、
仕事が終わるのはそれでも8時、9時になってしまっているので、
その点には課題が残っている。

転職後で仕事に慣れていないというのが大きいが、
早く仕事に慣れることで早く仕事を終わらせて、
夜に自分の時間をもっと確保できるようにしたい。

これまでに読んだ本の内容を改めて実践することで、
改善していきたい。

 

渡邉さんのブログ。
https://impulse-ex.com/L2334/h11501/610201


本を読むのが読書ではありません。

読んだことを実践して、
自分自身が変化して自己成長してまでが「読書」です。

今回の感想文は、「感想文」というよりは、
本の内容の「実践記」でありますが、
これこそが実践型の正しい読書法である、と私は考えます。


本を読んだら、(私の場合は)「気付き」と「ToDoリスト」を書きます。

そして、しばらくしたら、そのリストを再チェックして、
達成度を評価します。

そして、本の内容をそのまま実践するというよりは、
「自分流」にアレンジして実践していく。

そんな私が普段からやっている実践型読書。

それに非常に近い形の「実践型読書」を実行しているのが、
今回、優秀賞を受賞した渡邉さんなのです。


ただ読むだけの「読書」は、そろそろ卒業しましよう。

本を読んで、どこまで「行動」にうつせるのか。

実践して、行動して、
自分の現実を変えて、自己成長につながってこそ、真の読書。

そんな「実践型読書」が、もっともっと広がって欲しいと思います。