書評/映画評

RRR ~2万人の群衆シーンに度肝を抜かれた! ようやく見られた、インド映画の超大作

『RRR』凱旋上映にて鑑賞。
2時間前にソールドアウトの超満員。

おもしろい! 確かにおもしろい!

「おもしろい」とは聞いていましたが、
何がどうおもしろいのか? 

作品を見た人に聞いても、
「 さすがはインド映画、エンタメ要素が強い」
といった感想が帰ってくるだけで、いまいち伝わらない。

ポスターを見ても、「神々の闘い?」みたいなぶっ飛びすぎた画像で、
全くイメージがわかないのです。

そして、3時間の上映時間。
見るのに、なかなか勇気がいります。

そうこうしているうちに、
初回の上映が終わってしまいました。

今回、大ヒット記念の凱旋上映が
あってよかったです。

ということで、
樺沢の『RRR』おもしろポイントを解説します。

【ポイント1】「闘う動機」に強く共感

最近のヒーローものを見て思うのは、
ヒーローが命をかけてまで闘う理由が乏しい、ということ。

また、悪役も、「なぜ、そこまでして悪さをするか」
という動機が乏しいものが多いのです。

結局、主人公も悪役にも、
輝くような魅力がないのです。

本作は「家族を助ける、家族を守る」という「個」のテーマと、
「植民地支配からの解放」という「公」のテーマを、
2人の主人公に背負わせている。

それぞれの行動の動機、理由が強烈、鮮烈に描かれるので、
思わず引き込まれます。

悪役も、「植民地時代の大英帝国」ですから、
そこに一泡吹かせるというのは、実に痛快。
使命。背負うもの。やり抜く気持ち。受けつがれる心。
そして、友情。人物たちの行動の動機に、
魂が揺さぶられる要素がちりばめられていました。

【ポイント2】ド迫力のモブシーン

モブシーン、群衆シーンのド迫力に驚かされました。

冒頭のシーンが凄いのです。今時の映画ですから、
当然VFXを使ってはいるのでしょうが、
どうみても何千人もの群衆を動員しているとしか思いません。

調べてみると、冒頭のシーンでは、
6千人のエキストラを使い、
VFXで2万人以上に見せているとのこと。

中国映画では、凄い数のエキストラを動員した作品がありましたが、
今の時代、こんなエキストラの使い方ができるのは、
インド映画ならではでしょう。

【ポイント3】3時間の使い方がうまい

前半も、後半が90分ずつの2部構成になっています。

普通の映画だと、前半の90分のストーリー展開で終わりなのです。

前半の展開は、誰でも予想がつく、予定調和の展開。
しかし、「後半」はストーリーが予想外な広がりを持って、
怒濤の勢いで進んでいきます。

3時間が全く長くないし、
3時間だけからこそ描かれる人物描写の深さ。
そして、テーマの深さがあるのです。

ダンスシーンも、やや唐突ではありますが、
ストーリーの必然があるので、むしろ見所の一つになっています。

戦闘シーン、アクションシーンは、
「漫画」をそのまま映像にしたかのようなド迫力。

3時間が全く長く感じませんでした。
ということで、これは映画館で見るべき映画でしょう。

『RRR』樺沢の評価は・・・ ★★★★☆(4・5)

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