書評/映画評

シン・仮面ライダー

あまりにも、次々と作品をリリースすると
ありがたみが薄れる。

『シン・仮面ライダー』の率直な感想。

おもしろい!
そして、懐かしい!

仮面ライダーが、赤いマフラーをする理由!
変身した後にジャブするのには、意味があった!

ショッカーは「サステナブル」を目指す結社だった
サソリ女。長澤まさみの、サソリ女のブチ切れた演技。

松坂桃李どこに出いていた? 
有名俳優の無駄づかい!? 
マスク被っているので、誰だかわかりづらいだろ。

ライダーキック、強烈すぎやろ!!

と小さな見所、突っ込みどころが満載です。

しかしながら、
『シン・ゴジラ』を見たときの
「何じゃこりゃ!」「こんな映画が作れるのか」
という「驚き」は、残念ながら本作には感じられませんでした。

『シン・ゴジラ』
『シン・ウルトラマン』
『シン・仮面ライダー』
その間に『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』。
ほぼ毎年のペースで新作をリリースしています。

ある意味、非常に贅沢でありますか、
『シン・ゴジラ』と『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の
クオリティの高さ。「驚き」「衝撃」と比べると、
『シン・ウルトラマン』、『シン・仮面ライダー』は
ちっと弱いなあ、と。

作品のテーマは、「孤独」。

『シン・ゴジラ』や
『シン・ウルトラマン』は、
「国家」や「組織」を皮肉に描いていましたが、
今回、描かれるのは「個」です。

ショッカーも、敢えて「秘密結社」というほどの団結力、結束力は
どこにもなく、オーグ(怪人)が、孤軍奮闘するのみ。

主人公の本郷猛が、「コミュ障」という設定は笑えるようで、
実は深い意味を持っている。

ある意味、「発達障害」や「コミュ障」が多発している。

当たり前になっている時代において、
「群れる」意味を、根底から否定している。

マルチバースという設定で、
ヒーローが「群れる」映画を作り続けている
マーベル映画に対する、強烈なアッパーカット。
とでも言いましょうか。

登場人物は、「正義」や「ビジョン」はなく、
それぞれの「エゴ」で動いていく。

それが、悪いわけではない。
そういう時代だから。

とにかく、「個人」として「どう考える?」「どう行動する?」
というテーマが、突きつけられているように思います。

本作の最大の見所は、浜辺美波。

リアル「綾波レイ」じゃん。

そしはて、それが
チョーどハマり。

というか、庵野監督は、
これやりたいがために、『シン・仮面ライダー』撮ったんじゃないか
と思ってしまうほど。

>あまりにも、次々と作品をリリースすると
>ありがたみが薄れる。

これは、次々と新刊をリリースし続ける。
樺沢自身への、自戒の言葉でもあります。

多作でクオリティを維持するのは、
本当に難しいことです。

『シン・仮面ライダー』樺沢の評価は・・・  ★★★★(4・3)

追伸
斎藤工が、いつ「ウルトラマン」に変身するのかと、ヒヤヒヤしました(笑)。

【全動画プレゼント】
あなたの悩みの95%は解決する。
YouTube「樺チャンネル」の全動画4000本のリストをプレゼント中。
今すぐダウンロードしてください。
https://canyon-ex.jp/fx2334/z6j0NW

コメントを残す

*

CAPTCHA