書評/映画評

発達障害グレーゾーンに必要なのは 「病院/薬」ではなく「工夫」

発達障害グレーゾーンかもしれない・・・。
という人に必要なのは、
「病院」や「薬」ではなく、
「工夫」
です。

 
仕事上の工夫。
生活上の工夫。

です。
 
発達障害は病気ではない。
「発達特性」といって、その人の性格、特徴。
苦手なことを無理して行うから、ミスや失敗を連発する。
 
「発達特性」を長所として活かせば、
社会で活躍することも可能です。
 
発達障害と発達障害グレーゾーンを合わせると、
10%と言われます。
 
10人に1人が、
発達障害か発達障害グレーゾーンで、
別に難しいことではありません。
 
仕事上の工夫。生活上の工夫。
それによって、社会に適応することが可能です。
 
米国の研究では、10代に「発達障害」と診断された子どもを
20歳以上まで追跡調査したところ、
半分以上は、社会に適応して、普通に生活していた
と言います。
 
「工夫」によって、「発達特性」の凸凹が
目立たなくなり、社会に順応、適応できる。
「生きづらさ」も解消できる!
というわけ。

 
では、どんな工夫をすればいいのか?
それが詳しく書かれた一冊が、
『発達障害・グレーゾーンかもしれない人の仕事術』
(中村郁著、かんき出版)

です。
 
ADHD、ASD併存と発達障害の診断を受けた著者、
中村郁さんが、自らの「工夫」「試行錯誤」を、
非常に具体的に、わかりやすく解説されています。
 
例えば、第1章の「大きなミスをしないための回避法」
だけでも、
1 持ち物はすべてリスト化する
2 カバン1つにすべて集約
3 常に自分を疑う
4 必ず振り返る
5 1回寝かせる
6 どんなに細かいことでもやるべきことをすべて書き出す
7 ボイスメモにやらなければならないことを録音する
8 自分でハードルを下げる
9 発達障害を持つ私たちの最大の落とし穴「報・連・相」
10 メッセージ返信の時間を1日に一度必ず取る
11 隙間仕事はするな!
12 重要なメールに即返信できる秘策
13 ハイになっているときほど鳥の目、魚の目、コウモリの目!
14 成功者の真似は危険です
15 前もってやろう、ではない。自分で細かい期限を決めよう
16 発達障害の私たちが持つべき手帳
17 mahoraノートを使おう
18 音声だけのやり取りは回避する

など、18個もの対処法が書かれています。
 
1項目2ページなので、
読書が苦手な人にも読みやすい。
 
これらをいくつか取り入れることによって、
今よりもミスを減ることは、間違いないでしょう。
 
その他にも、短所を長所に変える工夫、マインドの保ち方など、
グレーゾーンの人が陥りがちな、
「自分はダメだ」という思い込みに
寄り添った本になっています。
 
それは、ドクターやカウンセラーではなく、
発達障害当事者によって書かれた
大きなメリットと思います。

 
本書では、
「発達障害・グレーゾーンかもしれない人」
と広くとっているので、病気的水準ではなくても
♯ミスや忘れ者が多い
♯遅刻が多い
♯片付けができない
♯スケジュール管理ができない
♯マルチタスクができない

人などに、幅広く役立てることができます。
 
もう一度、言います。
 
発達障害グレーゾーンに必要なのは、
「病院」ではなく「工夫」です。

 
本書によって、「工夫」の方法を学び、
あなたの「生きづらさ」を解消して欲しいと思います。

『発達障害・グレーゾーンかもしれない人の仕事術』
(中村郁著、かんき出版)

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