精神医学心の話

「喫煙」よりも「睡眠不足」の死亡率が高い!

昨日の記事「睡眠を削ると寿命が縮まる」が、
凄い反響です。

ブログの方では、24時で14,982PV出ています。

読み逃した方は、コチラからお読みください。

「睡眠を削ると寿命が縮まる」
https://kabasawa3.com/blog/socialmedia/sleeplesslifeless

読者から、
質問をいただきました。

【質問】
死亡率って、どんな数字ですか?
「死亡率2.4倍」と言われても、さっぱりイメージできないのですが・・・。

なるほど。。
確かに、「死亡率」って、一体、どんな数字がイメージしづらいですね。

死亡率とは、
「一定人口に対する、その年の死亡者数の割合」を指します。

昨日の紹介したデータは、次のようなものです。

>日本人男性を対象にした研究で、
>睡眠時間が6時間以下の人は7〜8時間の人に比べて
>死亡率が2.4倍高くなる、という報告もあります。

この場合は、
「睡眠不足」群が、対照群(「睡眠十分」群)と比べて死亡率が2.4倍である
ということ。

つまり、対照群で1年間で、1,000人中、10人が亡くなるとした場合、
「睡眠不足」群では、1,000人中、24人が亡くなるのが、
死亡率2.4倍です。

これでも、まだ多いのか、少ないのがイメージしづらいですね。

そこで、喫煙者の死亡率の研究を引用してみましょう。

国立がん研究センターの40歳〜59歳の男女約4万人を対象にした研究。
https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/252.html

たばこを吸う人の死亡率は、吸わない人と比べて
男性は1.6倍、女性は1.9倍高いそうです。

他の研究でも、
喫煙者の死亡率は、非喫煙者の2倍前後の数字が出ています。

つまり、喫煙の死亡率は、約2倍。
それに対して、睡眠不足の死亡率は、2.4倍です。

はい。
つまり、「睡眠不足」は、「喫煙」以上に健康に悪い!
ということが言えるのです。

「喫煙」の害というのは、現在、広く知られています。
しかし、その「喫煙」以上に、「睡眠不足」の方が、健康に悪いのです!

「自分はタバコを吸わないので健康だ」と言っても、
「睡眠不足」になっていると、
タバコ以上に健康に悪い生活習慣を抱えている、ということです。
 

睡眠は、「健康」の基礎です。

睡眠について、勉強しておいて損はないと思います。

最近、出版されました『スタンフォード式 最高の睡眠』は、
信憑性の高い、睡眠についての必要な情報が過不足なく
まとめられけていますので、
「睡眠についてもっと知りたい」という人には、お勧めの一冊です。

特に、「睡眠を深める方法」「深い睡眠のとり方」について
詳しく書かれていますので、
「どうしても睡眠時間を増やせない」という人にも、お勧めです。

『スタンフォード式 最高の睡眠』(サンマーク出版、西野精治著)
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