5月27日14時20分頃、家内からメッセージが入った!
「今すぐ、高島屋に来て!」
これを読むと、普通の人は何事かと思うかもしれませんが、
私はこの一行でピンと来ました。
玉川高島屋で開催中の「初夏の大北海道展」。
そこに出店中のラーメン屋「弟子屈」に並んでいるな、と。
さらに、「あと5分で順番なので、大至急来て!」という追伸が。
ほとんどミッション・インポッシブルに近い。
15時からジムのエクササイズ・
それが急遽、ラーメンの予定にチェンジ!!
高島屋の催事場までダッシュすると、
大行列の先頭に家内がいました。
そして、私が到着してから、30秒後に席に案内されました。
なんと、40分の大行列をずっと並んでいたとのこと。
感謝、感謝。
そして、到着し次第案内されるとは、なんとラッキーなのでしょう。
ラーメン「弟子屈」の噂は、以前より聞いていたので、
一度食べてみたいと思っていたのです。
先日、その話は、家内としていたので、
「高島屋に来て!」のメッセージだけで、
さて、注文。
このメニューは迷う。
「魚介しぼり醤油」が、「人気」と書かれています。
はじめての店では、一番人気を攻めるのが定石。
しかし、個人的には塩ラーメンが好きな私としては、
「鮭冬葉塩」が気にかかる。
さらに、塩ラーメンだけに「1日30食限定」と書かれている。
醤油で行くべきか、塩で行くべきか。
おいしいメニューの選び方。
飲食店で最も重要なのは、
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店員とのコミュニケーション!
ということで、年季の入ったおばさま店員に迷わず聞いてみた。
この店の一番人気は「しょうゆ」ですか?
すると、店員からは、想像もしない言葉が返ってきた。
それは、
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「そうとも限りません・・・」
な、な、なんだ。
「そうとも限りません」とは。
しょうゆは一番人気なのか?
そうじゃないのか。
全く、わからないじゃないか。
今考えると、確信できる。
この年季の入ったおばさんは、
「弟子屈」の店員ではなく、
よくわからないから、
最も無難な答えを繰り出した。
しかし、この一言が、
迷っていた判断を、より迷わせるのだった。
よし決めた!
ここは、
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「鮭冬葉塩」だ!!
実は、最初から決めていた。
「ねるとん紅鯨団」のごとく、
「最初から決めていました!」
というわけ。
3秒で決断しろ!
と、私の本も書いてある。
だから、実は3秒で「塩」と決断していた。
ただ、念のために、いくつかの情報を聴取してみたのだ。
家内のオーダーは速い。
「3大かにみそラーメン」。
「やっぱり、北海道ラーメンは味噌でしょ」
ズワイ、タラバ、花咲ガニと3大カニが盛りつけられた
豪華ラーメン。
お値段、1,781円。
なにーーー、一番高いやつじゃないか。
容赦ないやつだ。
(もちろん、言葉には出さない)
さて、
「やっぱり、北海道ラーメンは味噌でしょ」
については、かなり異論がある。
札幌ラーメンは、味噌。
旭川ラーメンは、醤油。
函館ラーメンは、塩。
が定番である。
したがって、「北海道ラーメンは味噌でしょ」は、完全な間違い。
「札幌ラーメンは味噌でしょ」は、正解。
北海道出身の樺沢としては、
札幌にも、旭川にも、函館周辺にも住んだ経験のある私だから、
それなりのこだわりをもって北海道ラーメンを食べてきた。
だから、
「北海道ラーメンは味噌でしょ」は、間違い!!
しかし、それを言葉に出して言うと、
夫婦仲に差し障りが出るので私は言った。
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「へーー。
必ずしも、そうとはいえないけどね。」
さて、
札幌ラーメンは、味噌。
旭川ラーメンは、醤油。
函館ラーメンは、塩。
が定番。
では、道東の「弟子屈」の定番は何なのだろう?
と、「孤独のグルメ」ばりに、一人で妄想しているうちに、
5分もしないうちに、ラーメンが出てきた!
果たして、樺沢のオーダーは正しかったのか。
寒風で干された鮭の冬葉をスープに使用。
「とばの香り」と「鮭のほぐし身」が独特の
地産地消を貫いた塩ラーメン。
と説明に書かれている。
まさに、その通りの味。
スープは、クリアでシャープ。スッキリとした魚介系の飲み口。
中でも、「鮭」の味が強い。
言うなれば、「鮭汁」のような雰囲気もある。
あるいは、「鮭茶漬け」だ!
「鮭茶漬け」のご飯を麺に置き換えたような、
かなり目新しいラーメンである。
スッキリとしたスープを、あっという間に飲み干してしまった。
しかし、飲みやすすぎる。
いかんせん、パンチがない。
そう思って家内がオーダーした、
「3大かにみそラーメン」を、一口いただく。
うまい!!!
スープの深み。こく。
そして、炒めたモヤシと野菜の香ばしさ。
王道の北海道ラーメン。
「純連」の味噌ラーメンをも彷彿させる。
しっかりとしたあじわい。
それでいて、細麺の縮れ麺がシコシコしておいしい。
ちょー、おいしいラーメンがそこにあった。
40分待っても満足できるラーメンが・・・。
この店に関しては、
完全に「味噌」>「塩」であった。
「北海道ラーメンは味噌でしょ」は、正しかった。
樺沢紫苑、完全なる敗北・・・。
その後も、大混雑で、動くスペースもないほどの「大北海道展」の
会場で、アイスクリームを食べたりして、
まったりとして、充実した昼下がりの一時を過ごしたので
ありました。
シメのジェラート。
ラーメン&スイート。
やっちゃいけないパターン。まあ、たまにはいいか。ゴマ味が劇うま。
どこも行列の大人気。さすが、北海道物産展。
よく、「最近、楽しいことはない」とか、言う人がいますが。
楽しいことは、結構、身近にあるのです。
ただし、家で一人でこもっていて、「楽しいこと」が
突然起きるということは、ほとんどありえない。
友人やパートナーからのお誘いのなかに、
「楽しい」は隠れている。
それを「楽しい」アンテナを立ててキャッチしないと。
積極的に「楽しい」を見つける姿勢がないと、
「楽しい」は見つかりません。
でも「楽しい」アンテナが立てば、
「楽しい」できごとは、いくらでも見つけられるのです。