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イメージトレーニングがもたらした金メダル

平昌オリンピック。

メダルラッシュの日本ですが、
前回、ソチオリンピックで金メダルをとった、
男子フィギュアスケートの羽生結弦選手の活躍が期待されます。

前回のソチオリンピックでの羽生選手の
興味深いエピソードがあります。

羽生選手は、
日本からソチへの10時間以上のフライトの機上で、
4回転ジャンプのイメージトレーニングを繰り返した
と言います。

そして本番では見事4回転ジャンプを決め、
目標だった金メダルを手にしたのです。

羽生選手は、雑誌『Number』のインタビューで
次のように語っています。

「目をつぶると(4回転)サルコウとトウループのことしか
頭にありませんでした。

(機内で)そのまま寝たので、
ジャンプを跳ぶ同じシーンが永遠に繰り返されて、
全部跳べていました。

機内で身体を休ませながら、
やるべきことをやったという感覚です」

羽生選手の金メダルは、
イメージトレーニングがもたらしたものだとわかります。

プロのアスリートやスポーツ選手で、
「イメージトレーニングをしない」という人はいない
と思います。

自分の技がうまくいく場面、試合の流れ、勝つ場面を
ありありとイメージすることで、
それが現実化するというのがイメージトレーニング。

イメージするだけで現実化する。

そんなことがありえるのでしょうか?

イメージトレーニングは、スポーツ心理学でも研究が進んでいて、
イメージトレーニングが科学的に効果があることが証明されています。

人間の脳は、現実とイメージを区別できない、といいます。

脳は現実においても想像においても、
同じ神経細胞が反応します。

だから現実には起こっていないのに、
ありありと想像しただけで、
脳の中では同じ反応が起こってしまうのです。

自分の身体の動き、実際にどの筋肉を使って、
身体がどういう位置にあって、それがどう変わっていくのか。

精緻にイメージすることは、
実際に身体を動かしてトレーニングするのと、
脳内では同じ神経が使われるので、
実際に身体を動かしてトレーニングするのに
近い効果が得られるわけです。