前回のブログでは、
「週2回の筋力トレーニングを行うことで、
死亡リスクを30%減らせる」
という話をしました。
ガン予防するには、
「運動」以外にどのような注意をすればいいのでしょうか。
(1)禁煙
(2)摂取
(3)食生活
(4)適正体重の維持
(5)運動
ガン予防のためには、「運動」を含めて、
5つの生活習慣が重要と言われます。
これらの「5つの生活週間」をしっかりと行えば、
ガンになるリスクを
男性で43%、女性37%も減らすことができます。
(1)禁煙
たばこを吸う人は吸わない人に比べて、
がんになるリスクが、約1・5倍高まります。
肺がんにかぎってみると。
日本人喫煙者の肺がんリスクは、非喫煙者と比べて
男性で4・4倍、女性で2・8倍となります。
https://epi.ncc.go.jp/can_prev/evaluation/783.html
(2)節酒
1日あたりの平均アルコール摂取量が、
純エタノール量で23g未満の人に比べ、
46g以上の場合で約40%、
69g以上で約60%、がんになるリスクが高くなります。
特に飲酒は食道がん、大腸がんと強い関連が示されています。
飲酒は、純エタノール量換算で1日あたり約23g
(日本酒1合、ビール大瓶1本、ワインボトル3分の1)
以下にとどめたいものです。
なお少量の飲酒は寿命を延ばす。
特に適量の白ワインの飲用は、血糖を下げ、
赤ワインの飲用はがんのリスクを下げるという研究もあります。
全く飲むなということではなく、飲み過ぎに注意しましよう。
(3)食生活
□「減塩」
食塩摂取量の多い男性のグループでは胃がんの
リスクが高いことがわかっています。
□「野菜と果物をとる」
野菜と果物の摂取が少ないグループでは、
がんのリスクが高いことが示されています。
□「熱い飲み物や食べ物は冷ましてから」
飲み物や食べ物を熱いままとると、食道がんと食道炎のリス
クが高くなるという報告が数多くあります。
以上、3点に注意しましょう。
また糖尿病は、がんのリスクを約1・2倍にします。
がんの重要なリスクファクターになっていますので、
血糖値には注意したいものです。
(4)適正体重の維持
「肥満」と「痩せすぎ」は、がんのリスクを高めます。
特に日本人の研究では、
「肥満」よりも「痩せすぎ」の方ががんのリスクが高い
という研究も多いので、
「痩せていれば健康」というのは間違いです。
(5)運動
「週2回の筋力トレーニングを行うことで、
死亡リスクを30%減らせる」
国立がん研究センターの日本人を対象とした研究です、
運動が多い人は、少ないひとに比べて
がんのリスクが
男性で0・87倍、女性で0・84倍まで下がる
という結果が出ています。
統計的には、日本人の2人に1人ががんにかかり、
3人に1人ががんで死亡します。
2人に1人ががんになる。
これは、他人事ではありません。
上記の「5つの生活習慣」を注意するだけで、
がんになるリスクを43%減らせるわけでから、
是非、実行していただきたいと思います。
引用元
『科学的根拠に基づくがん予防
~がんになるリスクを減らすために』
(国立がん研究センター)
https://ganjoho.jp/data/public/qa_links/brochure/knowledge/301.pdf
【本日の関連動画】『がん は治るのか?』