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突然の激しい頭痛の対処法

あなたは、夜中に、激しい頭痛に襲われました。
すぐに救急外来に行きますか、それとも我慢しますか?

 

昨日、Facebookで私の友人が、
クモ膜下出血で入院し、無事退院しました。
という報告を投稿していました。

「本当に良かったですね」とコメントしましたが、
それは、率直な気持ちです。

「クモ膜下出血」というと、「脳出血」や「脳梗塞」と比べて、
軽そうなイメージがあるかもしれませんが、
それは完全に間違いです。

 

初発の「クモ膜下出血」の死亡率は、なんと50%。

さらに、20%は後遺症を残すといいますから、
「クモ膜下出血」を発症して、
後遺症なく元気で退院できる可能性は、

たったの30%です。

 

恐ろしいですね。

はい、「クモ膜下出血」というのは、
突然死の6・6%を占める。
非常に恐ろしい病気です。

 

クモ膜下出血とは、
脳動脈にできた動脈瘤(血管のコブ)が破れて出血する病気です。

 

女性と男性では、女性に2倍多いのですが、
男性も全く油断できません。
年齢的には、40~60歳に起きやすい。
では、
クモ膜下出血に対する対処法は、どうすればいいのでしょうか?

それは、いち早く病院に行き、
クモ膜下出血と診断されて、
治療をスタートすることです。
つまり、
とにかく「早く病院に行く」ことが重要です。


ただ、夜中の2時に、

急に頭が痛くなった場合、救急車を呼んで、
救急外来を受診しますか?

という話です。

「少し様子をみよう」とか「もうちょっと我慢しよう」とか
「とりあえず、鎮痛剤を飲もう」と
病院に行かない人も多いと思います。

我慢強い人は、我慢しちゃう人もいるのです。

そういう方が、結局、ひどくなってから、
手遅れになってから、病院を受診して、お亡くなりになります。
「我慢する」は、日本人の美徳だけど、
「我慢すべき痛み」と「すぐに病院に行くべき痛み」の
境界をどこに引くかは、とても難しい話です。

私は、一般論として、
「人生で経験したことのないような痛み」が出た場合は、
救急車を呼んで病院を受診すべきだと考えます。

あるいは、
「人生で経験したことのないような症状」が出た場合も、
救急車で病院受診すべきです。

例えば、「手や足の麻痺」とか「呂律が回らない」とか、
そういう症状は、滅多に起きる症状ではないので、
とにかく病院に行くべきです。
さて、クモ膜下出血の場合はどうなのでしよう。

クモ膜下出血の頭痛の特徴。

まさに「人生で経験したことのないような激しい頭痛」
あるいは「ハンマーでガーンと殴られたような激しい頭痛」
を、患者さんは訴えます。

 

これは、よく覚えておいてください。

「人生で経験したことのないような激しい頭痛」が出たら、
すぐに病院を受診してください。

 

ただ、ケースによって、
頭痛が強く出ないクモ膜下出血もあります。

頭痛が軽いから、クモ膜下出血でない、とも言えないのです。
なので、頭痛以外の随伴症状も、覚えておいてください。

クモ膜下出血の場合、重要な随伴症状が2つあります。

一つ目は、「嘔気・嘔吐」です。

吐き気、または実際に吐いている、という症状。

「頭痛+嘔気・嘔吐」は、非常にマズイ徴候なので、
覚えておいていただきたい。

髄膜刺激症状といって、
髄膜に器質的な異常があるときに出る症状です。

つまり、出血とか髄膜炎とか、
とにかくすぐに病院に行くべき症状の組み合わせが
「頭痛+嘔気・嘔吐」です。

先日、私が行っている病院で、
看護師さんが自転車で転倒して、頭を打ったのです。
そのまま、自転車に乗って病院に通勤してきました。

自転車にも乗れるし、「転んじゃいました、ハハハ」と
笑顔も見られましたが、「吐き気」がするというのです。

すぐに救急車で脳外科に送りましたが、
予想通り「急性硬膜下血腫」でした。

このように、
「頭痛+嘔気・嘔吐」は、非常に危険な徴候なのです。

 

クモ膜下出血の特徴的な症状。
2つ目は、「目の異常」です。

具体的には、目の痛み、二重にみえる、まぶたが下がる。
羞明(光がまぶしい)などです。

頭痛+目の症状だと、クモ膜下出血を疑うべきです。

 

あと「意識障害」もよくある症状ですが、
「意識障害」まで出ると、「こりゃ、やばい」と誰もが思うでしょう。

あと、動脈瘤が破裂するのは、血圧が高い場合が多いので、
血圧も測ってみるといいでしょう。

「頭痛+高血圧」は、脳出血などでも起きる症状なので、
やはりすぐに病院を受診すべきでしよう。

ということで、

#「人生で経験したことのないような症状」
#嘔気・嘔吐
#目の症状
#高血圧

この4つの症状さえ知っていれば、

もしあなたやあなたの家族がクモ膜下出血になったとしても、
すぐに自分で気付くことができると思います。

知識で、病気は予防できます。
正しい知識を持っているだけで、死なないですむのです。

健康、病気予防について、学ぶことは、とても大切なことです。
引き続き、ブログにて、健康、病気予防の話を、お届けします。

【本日の関連動画】「「頭が痛い!」 命に関わる頭痛の見分け方!」 

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