インフルエンザが大流行しています。
国立感染症研究所の集計によると、
1月1日~7日の1週間の患者数は約124万人で、
前週より20万人増、だそうです。
学級閉鎖になっている学校も増えています。
インフルエンザだけではなく、
同時に風邪も増えていますね。
高校受験、大学受験のシーズン。
受験生にとって、風邪やインフルエンザは、絶対に避けたいものです。
さらに、親がひいても、受験生にうつしてはたいへんですから、
先日のブログで、
風邪の予防法として、睡眠の重要性についてお伝えしました。
>6時間未満の睡眠不足で、
>風邪にかかる確率が4・2倍になる。
という、話でした。
読み逃した方は、こちらからお読みください。
https://kabasawa3.com/blog/socialmedia/sleepless_highrisk
今日、お伝えするのは、それとは違った、
意外な風邪予防法です。
カーネギーメロン大学の健康心理学者、シェルドン・コーエンは、
被験者334人の感情を評価をしました。
気分評価が終を終えると、被験者は風邪ウィルスの点滴を受け、
その後5日間、被験者は隔離されて研究室の中で生活し、
本を読んだり、映画を観たり、食事をしたりして時間を過ごしました。
そして時々、研究者が風邪をひいているか調べにきて、
もし風邪をひいていたら、どの程度の風邪であるかを調査しました。
結果、プラスの感情が非常に高い人は、
非常に低い人よりも3倍も風邪を悪化させにくい
ということがわかりました。
また、「人とたくさん関わりを持っている人」ほど、
風邪をこじらせにくいという傾向も発見されました。
プラス感情は、免疫力を高めると言われています。
ウイスコンシン大学の研究によると、
左側の前頭前野の活動が強い。
すなわち、プラスの感情スタイルを持っている人は、
左側の前頭前野の活動が強い人(マイナスの感情スタイルを持っている人)と比べて、
50%以上もナチュラルキラー(NK)細胞が活発に働いている
ことがわかりました。
NK細胞とは、白血球の一種で、腫瘍を攻撃したり、
ウイルスに感染した細胞を殺す免疫系の一つです。
また、同大学の研究によると、
インフルエンザ・ワクチンを注射した後にできる抗体の量を、
「プラスの感情」の人と「マイナスの感情」の人とで比べたところ、
「プラスの感情」の人の抗体の量は、「マイナスの感情」の
4倍もの抗体の量が多かったのです。
つまり、
「プラスの感情」を持つ人は、「マイナスの感情」を持つ人よりも、
圧倒的に「免疫系」が強く、
仮にウィルスに感染しても、悪化させたり、
こじらせたりする可能性が低いのです。
「プラスの感情」を作るためには、
ものごとを悲観的に、ネガティブ考えない、
ものごとを楽観的に、ポジティブにとらえるようにすることです。
また、「プラスの感情」を作るために有効なのは、
ブログでも紹介した、マインドフルネスがとても有効です。
実際、マインドフルネスの効果として、
やはり「免疫力を高める」「風邪をひきづらい」という
研究結果が出ています。
このように、「プラスの感情」を持つこと、
「マインドフルネス」を行うことは、
風邪やインフルエンザの予防、
そして仮に引いた場合でも症状の悪化を防ぐことができるのです。
【参考文献】
『1日10秒マインドフルネス』(藤井英雄著、大和書房)
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『心を整えれば、シンプルに生きられる: 1日5分の「マインドフルネス」習慣』
(リチャード デビッドソン、シャロン ベグリー著、三笠書房)
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