珍しく、将棋を生中継で見ました。
朝日杯将棋オープン戦。
羽生竜王VS藤井五段。
緊迫した戦いを制したのは、藤井五段。
公式戦で、15歳の中学生が、棋士歴30年の羽生竜王に勝った。
「新しい時代がはじまった」というか、「時代が変わった」。
その凄い瞬間を生で目撃してしまいました。
終盤に入ったあたりで、羽生竜王の手が震えていました。
その震えを隠すような、
あるいはその震えをとりさるかのように、
手をブラブラとふるような動作をしたのが印象的でした。
百戦錬磨の羽生竜王が、そこまで追い詰められるって・・・。
一方、藤井五段は、最後まで表情も変えず、
いつもの盤面に乗り出すような姿勢で、
淡々とさし続けていたように見えます。
将棋というのは、
「経験」があった方が圧倒的に有利なはず。
それが、
圧倒的に経験値の少ない藤井五段が勝ってしまう、
というのはどういうことなのでしょうか?
藤井五段の頭の中を見てみたい!
と思いましたね。
(さらに、午後からの決勝戦にも勝利。
棋戦最年少優勝の記録を打ち立てました)
羽生竜王の敗北。
一方で、同じ「羽生」の名前を持つ、
男子フィギュアの羽生結弦選手(24歳)が堂々の金メダル。
日本初の冬季五輪連覇!
そして、宇野昌磨選手(20歳)が銀メダル、
といううれしい結果が出ています。
今回の平昌五輪のメダルラッシュ。
若手選手の活躍が目立ちます。
一昔前のオリンピックですと、
事前のオリンピックメダル予想のプレッシャーに負けて、
実力を発揮できない選手が続出していたのが、
今回は、実力どおりの結果を出している選手が多い。
将棋の藤井五段もそうですが、
若者の「メンタルの強さ」というのが、
一昔前とちょっと変わっている。
何か、時代の変化というものを感じるのです。