書評/映画評

ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング ~イーサン・ハントの強さの秘密は?

公開5週目ですが、ようやく見ました。
『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』

おもしろかった!

トム・クルーズの体当たりアクション。
頭がこんがらがる複雑なストーリー。
過去の作品の伏線回収。
見応えのある作品でした。

私は、心理描写に引かれます。

たった1人で世界を救う男イーサン・ハント。
彼の強さの秘密は何でしょう?

(公開5週目なので、以下、ストーリーを少し書きます)

私が本作で一番好きな部分は、
オスプレイで潜水艦のランデブーポイントまで
行くけども、潜水艦が来ていない・・・。
オスプレイは、燃料不足で待ってくれない。

という状況で、イーサン・ハントは、
いきなり海に飛び込むのです。

北極海ですから、水温は数度でしょう。

数分で低体温になるし、
オスプレイは帰還したので、
助けが来なければ、確実に死亡です。

実際、潜水艦のクルーも、
「もし我々が助けにこなかったら、
どうするつもりだった」と言います。

「必ず助けに来るばす!」
という確信があるから、
彼は命をかけて飛び込んだ!!

無条件で他人を信頼できる感覚。
「他者信頼感」が、凄いのです。

彼らのミッションは、
針の穴に糸を通すような緻密さが要求されますが、
それ以外のシーンでも、
彼の仲間が、
必ず予定で通りの行動をして、
時間通りに、ミッションをクリアする
という確信があります。

そして、他者信頼の前に、
「自分にはできる」「必ず成功する」
「必ずミッションを達成できる」
という自己信頼感があるのです。

「自分にはできる」という感覚を
心理学では「自己効力感」といいます。

イーサン・ハントの強さの秘密は、
圧倒的な「自己効力感」なのです。

多くの人は、
「自分には無理」
「どうせやってもムダ」
と言います。

これが、「自己効力感」が低い人が
口にする言葉です。

最初から、「自分には無理」
と思っていたら、
うまく行くはずがないのです。

「自分にはできる」と自分を信じることで、
自分の実力を100%発揮できる。
いや、120%発揮できるし、
不可能なミッションも可能になるのです。

「自分にはできる!」という「自己効力感」を
持った仲間たちが、相互に信頼しあっている。

最高のチームであり、
だからこそ
「不可能なミッション(ミッション:インポッシブル)」
も可能になるのです。

「自分にはできる!」と思うだけでいいのです。

それが、成功するか、失敗するかを決めている、
といってもいい。

本作では、大統領のとりまき連中が、
対照的に「自己効力感」が低く描かれています。
「もし、●●したらどうする」のような、
ネガティブな言葉ばかりを発して、
大統領の行動を足止めしようとするのです。

多くの人は、
「自分には無理」という
「失敗する呪文」を唱え続けるのですから、
仕事も人間関係も、うまくいくはずがありません。

せめて、「自分には無理」と言わない。

「なんとかなる」「やればできる!」と
言葉を変えるだけでも、
実際、結果は変わってきます。

もっと自分を信じるべきです。

そんなことを、
『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』
を見ながら考えました。

『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』
樺沢の評価は・・・・・・・・・・・・★★★★☆ (4・5)

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